500 Startupsバッジ9の注目株、多様なアパレルの製造を可能にするSourceeasyとは、創業者Pranay Srinivasanへのインタビュー





ベイエリアの起業家へのインタビューシリーズ。今回は、Sourceeasyの創業者であるPranay Srinivasan氏にインタビューを行った。Sourceeasyは、アパレルの製造委託のプラットフォームを提供しているスタートアップだ。米国の著名アクセラレーター、500 Startupsのバッジ9に参加しており、同期の中でも群を抜いてトラクションを獲得していたチームである。

小ロットで多様なアパレルの製造を可能にするプラットフォーム


Q:Sourceeasyについて教えてください。
SourceeasyとはWEB上をプラットフォームとしたアパレルの製造委託サービスだ。例えば、あなたがカスタムでオリジナルブランドの服を作りたいとする。そんな思いを抱いた誰もが世界中のどこからでも、Sourceeasyというプラットフォームを通じて、10枚でも10,000枚でも製造を依頼することができる。商品の製造は主にインドで行っているが、今後はベトナムやインドネシアでの製造も開始する予定なんだ。もちろん海外の製造とはいっても、オンライン上ですべての工程を簡単に行えるし、世界中のどこにでも届けることができる。誰にでも、どこからでもアクセスできるアパレル製造委託サービス、それがSourceeasyだよ。


Q:アパレルにフォーカスする理由は?
アパレルビジネスは、国際的にもすごく規模の大きなマーケットを有しているし、何より複雑な構造になっている。まずその複雑な構造をテクノロジーを使ってシンプルにして、新しいアパレルビジネスの構造を作ることができれば、他の分野でのポテンシャルも自然と生まれてくると思うんだ。


Q:Tシャツ以外の製造も可能なのですか?
もちろん。Tシャツだけでなく、ユニフォームやデザイナーズファッション、プロモーションのための衣装といった、あらゆる衣服をカスタムで発注可能だよ。


Q:主なターゲット顧客層は?
主に、10millionから100millionの小売売上高を有している企業との取引が現段階では多いね。 もちろん3-5millionの企業やレストランのユニフォームのマイナーチェンジといった1回の発注が$1000程度の小さな発注もたくさんあり、彼らも僕たちにとっては大切かつ大きな顧客になってきている。自らの製造リソースを有していない人や、リソースはあっても大規模の製造キャパシティを実現できない人達に、Sourceeasyは大きな力になれると思う。


Q:どのようにしてSouceeasyのビジネスモデルを思いつくに至ったのですか?
僕はアパレルの製造業界で15年間仕事をしてきた。かつてインドの製造工場を所有していたことがあったのだけれど、そこでは有名ブランドを有する大企業との取引もあった。意外だと思うかもしれないが彼らの多くの注文が、大規模ではなく小ロットで迅速なデリバリーを求めるものだったんだよ。ZARAやH&Mといったブランドも小ロットでたくさんのバラエティを発注する傾向にある。たくさんのバラエティの商品の製造をしようと思うとその情報や技術はテクノロジーでしかコントロールしたり管理することができないからね。そこにアパレル製造の未来があり、可能性があると当時僕は考えたんだ。


Q:500 Startupsについてお伺いします。500 Startupsに入るとどのようなサポートが受けられるのですか?
500 Startupsはとても大きなネットワークを有していると同時にそのブランドにはすごく価値がある。けれども、ただ500 Startupsに入っただけで彼らが何か支援をしてくれるという訳ではない。自分のビジネスプランをより良いものとするために何が必要なのかをまず自ら見極めなければならない。そしてこれが必要なんだと明確化した段階で、彼らを訪ねてはじめて彼らは様々な形で素晴らしい支援を施してくれる。僕の場合、500 Startupsは僕に必要なものの全てを提供してくれたよ。


Q:最近では500 Startupsにアプライする日本のスタートアップも増えてきました。500 Startupsの選考を突破するためのアドバイスをお願いできますか?
まず自分のビジネスにどれぐらいのトラクションがあるのかだけでなく、顧客に自分の商品もしくはサービスがちゃんと愛されているかどうかが大切。次に実際に500 StartupsのBatchメンバーやスタッフからの推薦があるとすごく有利だね。一回のBatchにおよそ1500もの応募があり、その中で選考を通過するのはおよそ20程度。ネットワークというアドバンテージはあるにこしたことはないよ。最後に、やはりコミュニケーションスキル。500 Startupsはインターナショナルカンパニーにフォーカスしている。多くのプレゼンターは英語を母国語としない。どれだけ立派なビジネスモデルが頭にあったとしても、それをきちんと伝え、投資家を説得することができなければやはり意味がなからね。500 Startupsの同期にチェコ出身の知り合いがいるんだけれど、彼は通信教育で3ヶ月間みっちり英語を練習してDemo Dayで一人でPitchに立ち素晴らしいプレゼンテーションをしていたよ。


Q:日本のマーケットへの進出は考えていますか?
もちろん。日本人は世界的にみてファッションに対する意識が高いし、デザインもすごく発展している。だから簡単にアクセスできる製造委託サービスを提供することでアパレル業界自体がもっと活気づくと僕は考えている。ユニフォームに関しても日本からはTOYOTAやHONDAといった世界展開している企業がたくさんある。彼らへのアプローチを通じて更なるビジネスチャンスも見出していきたいね。 


Q:最後に日本のポテンシャルユーザーへ何かメッセージをください。
もし自分でブランドを立ち上げたいって人がいるなら今がベストなタイミングだ。既存のアパレル企業やデザイナーだけでなく、デザイナーになりたいが知識や経験がないという人達にとってSourceeasyはアイディアを形にする画期的なツールになると思う。製造パートナーが必要な時はいつでも頼って欲しい。

Sourceeasyのページはこちら

500 Startupsバッジ9の注目株、多様なアパレルの製造を可能にするSourceeasyとは、創業者Pranay Srinivasanへのインタビュー





ベイエリアの起業家へのインタビューシリーズ。今回は、Sourceeasyの創業者であるPranay Srinivasan氏にインタビューを行った。Sourceeasyは、アパレルの製造委託のプラットフォームを提供しているスタートアップだ。米国の著名アクセラレーター、500 Startupsのバッジ9に参加しており、同期の中でも群を抜いてトラクションを獲得していたチームである。

小ロットで多様なアパレルの製造を可能にするプラットフォーム


Q:Sourceeasyについて教えてください。
SourceeasyとはWEB上をプラットフォームとしたアパレルの製造委託サービスだ。例えば、あなたがカスタムでオリジナルブランドの服を作りたいとする。そんな思いを抱いた誰もが世界中のどこからでも、Sourceeasyというプラットフォームを通じて、10枚でも10,000枚でも製造を依頼することができる。商品の製造は主にインドで行っているが、今後はベトナムやインドネシアでの製造も開始する予定なんだ。もちろん海外の製造とはいっても、オンライン上ですべての工程を簡単に行えるし、世界中のどこにでも届けることができる。誰にでも、どこからでもアクセスできるアパレル製造委託サービス、それがSourceeasyだよ。


Q:アパレルにフォーカスする理由は?
アパレルビジネスは、国際的にもすごく規模の大きなマーケットを有しているし、何より複雑な構造になっている。まずその複雑な構造をテクノロジーを使ってシンプルにして、新しいアパレルビジネスの構造を作ることができれば、他の分野でのポテンシャルも自然と生まれてくると思うんだ。


Q:Tシャツ以外の製造も可能なのですか?
もちろん。Tシャツだけでなく、ユニフォームやデザイナーズファッション、プロモーションのための衣装といった、あらゆる衣服をカスタムで発注可能だよ。


Q:主なターゲット顧客層は?
主に、10millionから100millionの小売売上高を有している企業との取引が現段階では多いね。 もちろん3-5millionの企業やレストランのユニフォームのマイナーチェンジといった1回の発注が$1000程度の小さな発注もたくさんあり、彼らも僕たちにとっては大切かつ大きな顧客になってきている。自らの製造リソースを有していない人や、リソースはあっても大規模の製造キャパシティを実現できない人達に、Sourceeasyは大きな力になれると思う。


Q:どのようにしてSouceeasyのビジネスモデルを思いつくに至ったのですか?
僕はアパレルの製造業界で15年間仕事をしてきた。かつてインドの製造工場を所有していたことがあったのだけれど、そこでは有名ブランドを有する大企業との取引もあった。意外だと思うかもしれないが彼らの多くの注文が、大規模ではなく小ロットで迅速なデリバリーを求めるものだったんだよ。ZARAやH&Mといったブランドも小ロットでたくさんのバラエティを発注する傾向にある。たくさんのバラエティの商品の製造をしようと思うとその情報や技術はテクノロジーでしかコントロールしたり管理することができないからね。そこにアパレル製造の未来があり、可能性があると当時僕は考えたんだ。


Q:500 Startupsについてお伺いします。500 Startupsに入るとどのようなサポートが受けられるのですか?
500 Startupsはとても大きなネットワークを有していると同時にそのブランドにはすごく価値がある。けれども、ただ500 Startupsに入っただけで彼らが何か支援をしてくれるという訳ではない。自分のビジネスプランをより良いものとするために何が必要なのかをまず自ら見極めなければならない。そしてこれが必要なんだと明確化した段階で、彼らを訪ねてはじめて彼らは様々な形で素晴らしい支援を施してくれる。僕の場合、500 Startupsは僕に必要なものの全てを提供してくれたよ。


Q:最近では500 Startupsにアプライする日本のスタートアップも増えてきました。500 Startupsの選考を突破するためのアドバイスをお願いできますか?
まず自分のビジネスにどれぐらいのトラクションがあるのかだけでなく、顧客に自分の商品もしくはサービスがちゃんと愛されているかどうかが大切。次に実際に500 StartupsのBatchメンバーやスタッフからの推薦があるとすごく有利だね。一回のBatchにおよそ1500もの応募があり、その中で選考を通過するのはおよそ20程度。ネットワークというアドバンテージはあるにこしたことはないよ。最後に、やはりコミュニケーションスキル。500 Startupsはインターナショナルカンパニーにフォーカスしている。多くのプレゼンターは英語を母国語としない。どれだけ立派なビジネスモデルが頭にあったとしても、それをきちんと伝え、投資家を説得することができなければやはり意味がなからね。500 Startupsの同期にチェコ出身の知り合いがいるんだけれど、彼は通信教育で3ヶ月間みっちり英語を練習してDemo Dayで一人でPitchに立ち素晴らしいプレゼンテーションをしていたよ。


Q:日本のマーケットへの進出は考えていますか?
もちろん。日本人は世界的にみてファッションに対する意識が高いし、デザインもすごく発展している。だから簡単にアクセスできる製造委託サービスを提供することでアパレル業界自体がもっと活気づくと僕は考えている。ユニフォームに関しても日本からはTOYOTAやHONDAといった世界展開している企業がたくさんある。彼らへのアプローチを通じて更なるビジネスチャンスも見出していきたいね。 


Q:最後に日本のポテンシャルユーザーへ何かメッセージをください。
もし自分でブランドを立ち上げたいって人がいるなら今がベストなタイミングだ。既存のアパレル企業やデザイナーだけでなく、デザイナーになりたいが知識や経験がないという人達にとってSourceeasyはアイディアを形にする画期的なツールになると思う。製造パートナーが必要な時はいつでも頼って欲しい。

Sourceeasyのページはこちら