スタンプ感覚でGIF画像を送信できるキーボードアプリBlippy - 創業者兼CEOのDavid Kingへのインタビュー


ベイエリアの起業家へのインタビューシリーズ。今回は、Blippyの創業者兼CEOであるDavid King氏にインタビューを行った。Blippyは、専用キーボード機能をインストールすることで、お気に入りの漫画の一コマやGIF画像をスタンプ感覚で送信することが可能になるアニメーションGIF送信アプリだ。David King氏は、SunriseやLIFX、Beautylish、Foodzieなどの優良スタートアップに出資をしているエンジェル投資家でもある。

コミュニケーションはよりビジュアル重視へ



Q1. まずは、Blippyの説明からお願い致します。
BlippyはiOS向けのアニメーションGIFアプリです。Blippyをセットアップすることで、GIF専用キーボードが使えるようになります。アニメーションGIFはBlippyのアプリから取り込むことが可能です。キーボードはテキスト・メッセージをするときに現れ、相手に自分好みのアニメーションGIFを送れて、GIFを使った新しいコミュニケーションを楽しむことが出来ます。


Q2. 最もユニークな点を挙げるとしたらどの点でしょうか。
ユニークな点は、Blippyがキュレーションプロセスも簡単にできる、GIFキーボードである点です。Blippyのアプリを利用すれば、ちょうどTinderのようなUIで好きなGIFアニメーションを選択でき、それが自動的にキーボードに反映されます。このユーザー好みのGIFを選ぶことの出来るキュレーションプロセスが特徴です。

今までAppleが権利を持っていたキーボードですが、iOS8から第三者が新しくサービス提供できるようになりました。今まで誰も簡単なGif向けキーボードを作ったことはなかったのです。


Q3. Blippyのアイデアをどのように思いついたのでしょうか。
アニメーションGIFを使ったサービスが盛り上がるとずっと思っていたのが最初です。理由としては、フォーマット、コンテンツとしてみんなが使うこと、そしてコミュニケーションとしても成立しやすいと感じていたからです。

また、今まで提供されたことのない、素晴らしいコミュニケーションプラットフォームを作るという想いもBlippyの開発を後押ししました。


Q4. 起業家や投資家としての経歴をお持ちですが、Blippyに至るまでのバックグラウンドはどのようなものだったのでしょうか。
これまでもコミュニケーションを開発をしていましたね。iPhoneを含め、モバイル端末が登場してきた時から、これは私達のコミュニケーション形態を全て変えるものだと確信していました。そのため、昔にBlip.meというコミュニケーションツールをローンチしていました。その時、多くのユーザーが集まったのですが、長く続けようとは思いませんでした。というのも、全く新しいコミュニケーション形態を作るようなサービスではないと感じたからです。

その後も新しいコミュニケーション形態を模索していました。そうして、絵文字は数多くあるが、自分の今の思いを的確に表現するものではないことを感じたのです。そして自分の感情を正確に表現するツールがないことに気付き、アニメーションGIFのBlippyのアイディアに行き着きました。


Q5. どのような人がターゲットなのでしょうか。
これまでにGIFを簡単に使いたいと思っていた方、全てがターゲットです。GIFというのは大きなプラットフォームですが、今までにBlippyのようなキュレーション機能もついたアニメーションGIFプラットフォームはありませんでした。そのため、絵文字をみなさん多く使っていましたが、これからGIFも使いたいと思っているユーザーはぜひBlippyを使ってもらいたいです。


Q6. どのようにアニメーションGIFを取り揃えているのでしょうか。
各サーチエンジン上に落ちているアニメーションGIFから取り込んだりしています。ちなみに、Blippyは私達が提供するGIFと、ユーザー自身がアップロードするGIFの両方で成り立っています。


Q7. どのようにマネタイズするのでしょうか。
今はまだマネタイズよりユーザー獲得の方が優先と考えています。そのため、いまの段階ではマネタイズより、プロダクトを完璧に近づけて、ユーザーをなるべく多く獲得することに注力しています。ユーザーが集まり、しっかりとしたプラットフォームになってからマネタイズをより具体化していこうと思っています。


Q8. アジアではLINEやKakaoTalkなどのメッセージアプリが多く登場してきていますが、メッセージアプリとはどう差別化を図るのでしょうか。
LINEやKakaoTalkはメッセージ機能とコンテンツの両方を持ち合わせています。私達はコンテンツに特化し、十分なバリエーションを持つアニメーションGIFを揃えたプラットフォームにすることで差別化を図ろうと考えています。


Q9. どのようなミッションをお持ちなのでしょうか。
コミュニケーションを簡単にし、より生活を豊かにすることが私達のミッションです。
また、前述の通り、モバイルの登場は私達のコミュニケーションスタイルを変えました。私達はユーザーのコミュニケーション・行動パターンを分析し、全く新しい、かつ誰もに求められるようなコミュニケーションを生み出すことに何よりも重きを置いています。


Q10. これまで全く新しいコミュニケーションツール開発に尽力されてきたと思いますが、どのような点が大変だったのでしょうか。
2つあります。まずは、全く新しいプロダクト、サービス、またはプラットフォームを開発するとき、何度も実験と改善を繰り返さなければいけない点。

2つ目は、どうしても加えたくなって積み上がった多くの機能の中から、本当に重要な機能だけを絞りだすプロセスです。どのプロダクトも、最初に開発する際は、1つか2つの重要な機能に絞り切る必要があります。


Q11. コミュニケーションのやり方は、これからどう変わっていくとお考えでしょうか。
私が考えるに、コミュニケーションのトレンドはよりビジュアル重視のものに移っていくと考えています。写真を使ったメッセージ、絵文字など、ビジュアルコミュニケーションが中心になってくると予想しています。もっと言えば、10年後にはビジュアルベースのコミュニケーションが主要になると信じていますね。


Q12. これからBlippyはどのようになっていくと思われますか。なにかビジョンなどはおありでしょうか。
コミュニケーションのやり方に、大きなインパクトを残すようなプロダクトになると考えています。あらゆるやりとりの根底にあるのは「コミュニケーション」という概念です。Blippyがこの「コミュニケーション」の歴史に新しい1ページを刻むでしょう。


Q13. 現在パートナーシップを探しているのでしょうか。
今はBlippyローンチ直後なので考えていないですが、将来的に幅広く他企業と連携していきたいです。


Q14. 日本版はいつ頃ローンチされるのでしょうか。
なるべく早くローンチしたいと思っています。LINEやKacaoTalkが使われているアジア圏の中でも、日本は特に大きな市場を持っているので、チュートリアルなど含め、全てしっかりとローカライズした形で日本のみなさんに早くお届けしたいです。

Blippyのページはこちらから。またアプリのダウンロードはこちらから

スタンプ感覚でGIF画像を送信できるキーボードアプリBlippy - 創業者兼CEOのDavid Kingへのインタビュー


ベイエリアの起業家へのインタビューシリーズ。今回は、Blippyの創業者兼CEOであるDavid King氏にインタビューを行った。Blippyは、専用キーボード機能をインストールすることで、お気に入りの漫画の一コマやGIF画像をスタンプ感覚で送信することが可能になるアニメーションGIF送信アプリだ。David King氏は、SunriseやLIFX、Beautylish、Foodzieなどの優良スタートアップに出資をしているエンジェル投資家でもある。

コミュニケーションはよりビジュアル重視へ



Q1. まずは、Blippyの説明からお願い致します。
BlippyはiOS向けのアニメーションGIFアプリです。Blippyをセットアップすることで、GIF専用キーボードが使えるようになります。アニメーションGIFはBlippyのアプリから取り込むことが可能です。キーボードはテキスト・メッセージをするときに現れ、相手に自分好みのアニメーションGIFを送れて、GIFを使った新しいコミュニケーションを楽しむことが出来ます。


Q2. 最もユニークな点を挙げるとしたらどの点でしょうか。
ユニークな点は、Blippyがキュレーションプロセスも簡単にできる、GIFキーボードである点です。Blippyのアプリを利用すれば、ちょうどTinderのようなUIで好きなGIFアニメーションを選択でき、それが自動的にキーボードに反映されます。このユーザー好みのGIFを選ぶことの出来るキュレーションプロセスが特徴です。

今までAppleが権利を持っていたキーボードですが、iOS8から第三者が新しくサービス提供できるようになりました。今まで誰も簡単なGif向けキーボードを作ったことはなかったのです。


Q3. Blippyのアイデアをどのように思いついたのでしょうか。
アニメーションGIFを使ったサービスが盛り上がるとずっと思っていたのが最初です。理由としては、フォーマット、コンテンツとしてみんなが使うこと、そしてコミュニケーションとしても成立しやすいと感じていたからです。

また、今まで提供されたことのない、素晴らしいコミュニケーションプラットフォームを作るという想いもBlippyの開発を後押ししました。


Q4. 起業家や投資家としての経歴をお持ちですが、Blippyに至るまでのバックグラウンドはどのようなものだったのでしょうか。
これまでもコミュニケーションを開発をしていましたね。iPhoneを含め、モバイル端末が登場してきた時から、これは私達のコミュニケーション形態を全て変えるものだと確信していました。そのため、昔にBlip.meというコミュニケーションツールをローンチしていました。その時、多くのユーザーが集まったのですが、長く続けようとは思いませんでした。というのも、全く新しいコミュニケーション形態を作るようなサービスではないと感じたからです。

その後も新しいコミュニケーション形態を模索していました。そうして、絵文字は数多くあるが、自分の今の思いを的確に表現するものではないことを感じたのです。そして自分の感情を正確に表現するツールがないことに気付き、アニメーションGIFのBlippyのアイディアに行き着きました。


Q5. どのような人がターゲットなのでしょうか。
これまでにGIFを簡単に使いたいと思っていた方、全てがターゲットです。GIFというのは大きなプラットフォームですが、今までにBlippyのようなキュレーション機能もついたアニメーションGIFプラットフォームはありませんでした。そのため、絵文字をみなさん多く使っていましたが、これからGIFも使いたいと思っているユーザーはぜひBlippyを使ってもらいたいです。


Q6. どのようにアニメーションGIFを取り揃えているのでしょうか。
各サーチエンジン上に落ちているアニメーションGIFから取り込んだりしています。ちなみに、Blippyは私達が提供するGIFと、ユーザー自身がアップロードするGIFの両方で成り立っています。


Q7. どのようにマネタイズするのでしょうか。
今はまだマネタイズよりユーザー獲得の方が優先と考えています。そのため、いまの段階ではマネタイズより、プロダクトを完璧に近づけて、ユーザーをなるべく多く獲得することに注力しています。ユーザーが集まり、しっかりとしたプラットフォームになってからマネタイズをより具体化していこうと思っています。


Q8. アジアではLINEやKakaoTalkなどのメッセージアプリが多く登場してきていますが、メッセージアプリとはどう差別化を図るのでしょうか。
LINEやKakaoTalkはメッセージ機能とコンテンツの両方を持ち合わせています。私達はコンテンツに特化し、十分なバリエーションを持つアニメーションGIFを揃えたプラットフォームにすることで差別化を図ろうと考えています。


Q9. どのようなミッションをお持ちなのでしょうか。
コミュニケーションを簡単にし、より生活を豊かにすることが私達のミッションです。
また、前述の通り、モバイルの登場は私達のコミュニケーションスタイルを変えました。私達はユーザーのコミュニケーション・行動パターンを分析し、全く新しい、かつ誰もに求められるようなコミュニケーションを生み出すことに何よりも重きを置いています。


Q10. これまで全く新しいコミュニケーションツール開発に尽力されてきたと思いますが、どのような点が大変だったのでしょうか。
2つあります。まずは、全く新しいプロダクト、サービス、またはプラットフォームを開発するとき、何度も実験と改善を繰り返さなければいけない点。

2つ目は、どうしても加えたくなって積み上がった多くの機能の中から、本当に重要な機能だけを絞りだすプロセスです。どのプロダクトも、最初に開発する際は、1つか2つの重要な機能に絞り切る必要があります。


Q11. コミュニケーションのやり方は、これからどう変わっていくとお考えでしょうか。
私が考えるに、コミュニケーションのトレンドはよりビジュアル重視のものに移っていくと考えています。写真を使ったメッセージ、絵文字など、ビジュアルコミュニケーションが中心になってくると予想しています。もっと言えば、10年後にはビジュアルベースのコミュニケーションが主要になると信じていますね。


Q12. これからBlippyはどのようになっていくと思われますか。なにかビジョンなどはおありでしょうか。
コミュニケーションのやり方に、大きなインパクトを残すようなプロダクトになると考えています。あらゆるやりとりの根底にあるのは「コミュニケーション」という概念です。Blippyがこの「コミュニケーション」の歴史に新しい1ページを刻むでしょう。


Q13. 現在パートナーシップを探しているのでしょうか。
今はBlippyローンチ直後なので考えていないですが、将来的に幅広く他企業と連携していきたいです。


Q14. 日本版はいつ頃ローンチされるのでしょうか。
なるべく早くローンチしたいと思っています。LINEやKacaoTalkが使われているアジア圏の中でも、日本は特に大きな市場を持っているので、チュートリアルなど含め、全てしっかりとローカライズした形で日本のみなさんに早くお届けしたいです。

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