海外で注目のサービスが一目で分かる!HackerNewsのプロダクト版、Product Huntとは?創業者Ryanへのインタビュー



ベイエリアの起業家インタビューシリーズ。今回は、Product Huntの創業者であり、書籍「Hooked」のEditor、Twitterで影響力のある人トップ100にも選ばれているRyan Hoover氏にインタビューを行った。
Ryanのブログはこちら

Product Huntは、Hacker Newsのプロダクト版で、ユーザーが気になるプロダクトを投稿する掲示板のようなサービスだ。投稿に対してコメントや投票を行うことができ、議論や票を集めているプロダクトが上位に表示される。メールでの定期購読も可能で、Product Huntを利用すれば、海外でのどのようなプロダクトが注目されているのか、毎日一目で把握することができる。

ネット好きによる日常会話をオンライン上で


筆者(以下S):まず、あなたの経歴についてお伺いします。あなたのバックグランドはブロガーですか?
Ryan(以下R):うん、まあそんな感じだよ。僕はオレゴン大学のビジネススクールだったり、オレゴン大学のマイナーなインフォメーションテクノロジーに通っていたんだ。卒業後はビデオゲーム領域のスタートアップにちょうど4年前にジョイン、その次も同様にゲーミングのスタートアップPlayHavenにジョインしたよ。

1つ目の会社にマーケターとパブリックマネージャーとして1年半いて、次の会社でも同様の職種を担当した。そこでは素晴らしい人たちが素晴らしいアイディアとビジョンで成功してお金を生み出していた事にとってもインスパイアされたし、個人的にもとても楽しかった。それがサフランシスコでの4年間だね。その傍らで100くらいの記事も書いたりしていたよ。でも実際は、プロダクトマネージャーが専門だね。


S:あなたは書籍『hooked
に寄稿していますね。
R:うん。長い時間ライティングの経験があったし、ものを書く過程で多くの時間をリサーチに費やした、この経験が本の作成に大きく貢献できたよ。
著者のNir Eyalとは1年前に出会ったんだ。彼とディナーを共にして、共通点が多く、考えも似ていることに気がついた。そのディナーの後、彼に「本を書くんだけど、協力してよ!」と言われた。プロダクトマネジメントの経験を活かして、「どのようにユーザーが習慣化するようなプロダクトを開発するか」というテーマで去年の12月に本を出版したよ。


S:Product Huntのアイディアはどのように思いついたのですか?
R:友達や仕事関係の人と日常的に交わすプロダクトに関する会話にインスピレーションを受けたよ。最近何に注目しているのか、先週どのアプリを使ったか、どのアプリがホーム画面にあるかなど、プロダクト関係の体験を毎日話し合っていたんだけど、その発見をオンライン上でできたら面白いと思ったんだ。スマートな人達による新しいプロダクトの最初の発見をオンライン上で出来たら最高だよね。カフェのどこかその辺に座って、シンプルにダイジェスト形式で毎日プロダクトについて知れたらとても面白いと思ったんだ。

Product Huntは、まずは招待制で運営していたよ。招待されたユーザーのみがProduct Hunt上で注目しているプロダクトのリンクを張る。それを登録者にメーリングリスト形式で配信すれば、色々な新しいプロダクトを毎日メルマガ感覚で知ることができる。加えて、プロダクトに関する様々な経験やフィードバックがシェアされるんだ。こういう形でMVP(minimum valuable product)を作成したよ。

色々な人がおすすめするプロダクトが見られるから、自分もプロダクトをパブリックにする。そういう循環が生まれたよ。すぐに数百のサブスクライバー(メルマガ購読者)が集まった。だんだん、Twitter経由で広まるようになり、Ryanこれ最高だよ!というフィードバックが多くなり、オープンにするに至ったんだ。


S:Product Huntはどのように機能しているのですか?

R:まさに、Hacker Newsのプロダクト版のような感じだよ。クレイジーで新しいものに関して、Hacker NewsやRedditのような感じでプロダクトを知ることができる。ただ、Hacker NewsやRedditのように採用やニュースに関する余計な情報が入ってくることがない。シンプルに良いプロダクトを発見することができるんだ。それが特徴だね。使い方は、名前とタグとリンクを記入するだけ。その後、そのプロダクトについて他の人がディスカッションや投票できる仕組みになっている。


日本に居ながらアプリを海外へ発信できる




S:どのような収益化を考えているのですか?広告?
R:今は広告だよ。平日は毎朝プロダクトハントとのメルマガを送っているからね。それらのアドだけだね。スポンサーの中でも求人広告が効果的だね。
まだ本格的に収益化に取り組んでいないけど、購読者はスタートアップの創業者や投資家が多く、今後は効果的なターゲティング広告を提供できると思う。


S:Co-founderはどんな人ですか?
R:リリースするぐらいの初期にはプロダクトに関して 参照やレコメンドを、もっとシンプルになる様にアドバイスをもらったりしている人がいた。1stバージョンのモデルをリリースする時に手伝ってもらってたんだけど、でも今は彼は
General Assembly(プログラミングやプロダクトデザインなどの講演を提供するプライベート・スクール)のフルタイムジョブにフォーカスしているよ。2つには出来ないからね。インストラクターというよりはGAのプロダクトマネージャーをやっているね。でも実際はチームに関係なく色々な仕事を彼一人でこなしているから、GAからすると欠かせない存在なんだ。


S:どんな人がProduct Huntを使っているのですか?
R:Tech系スタートアップのコミュニティだね。特に創業者が多い。登録時に記入してもらう情報を参考にする限り8%がFounderだよ。また、多くのベンチャーキャピタル関係者が見ているよ。そのほとんどがSquoia CapitalとかSV angelとかベイエリアに拠点を置くものだ。僕みたいに好奇心でプロダクトを投稿している人も居れば、VCが新たな投資先を探す目的で使用しているケースもある。色々な人が自分たちの側面からプロダクトを探し、それぞれにあった使い方をしている印象だ。


S:国別でのユーザーの比率を教えてください。
R:ざっくりの数字は、55%が米国(そのうちの10%がベイエリア)、米国外は45%程度。


S:日本に居ながら
Product Huntを使って、自らのプロダクトを海外に発信することが可能ですよね。何かうまくプロモーションできるコツなどがあれば教えてください。
R:まずは、投稿をするだけでアドバンテージだよ。投稿しているユーザーは、全体の3〜5%で、その他の多くのユーザーは見ているだけなんだ。それから
コメントを集める努力が大事だね。プロダクトの創業者が質問などの募っても良いと思うよ。興味を持ったアーリーアダプター達からの疑問に答え、エンゲージを高めること。また、アーリーアダプターの中にも有名な人がいて、その人に投票してもらう事も大事だね(笑)。これは、一般的だけど、色々なプラットフォーム、TwitterとかVine、Instagramなんかにも載せると広がるよ。

S:ありがとうございました。

海外で注目のプロダクトを一目で把握できるProduct Huntはこちら。メールで
サブスクリプトしておくと便利です。

海外で注目のサービスが一目で分かる!HackerNewsのプロダクト版、Product Huntとは?創業者Ryanへのインタビュー



ベイエリアの起業家インタビューシリーズ。今回は、Product Huntの創業者であり、書籍「Hooked」のEditor、Twitterで影響力のある人トップ100にも選ばれているRyan Hoover氏にインタビューを行った。
Ryanのブログはこちら

Product Huntは、Hacker Newsのプロダクト版で、ユーザーが気になるプロダクトを投稿する掲示板のようなサービスだ。投稿に対してコメントや投票を行うことができ、議論や票を集めているプロダクトが上位に表示される。メールでの定期購読も可能で、Product Huntを利用すれば、海外でのどのようなプロダクトが注目されているのか、毎日一目で把握することができる。

ネット好きによる日常会話をオンライン上で


筆者(以下S):まず、あなたの経歴についてお伺いします。あなたのバックグランドはブロガーですか?
Ryan(以下R):うん、まあそんな感じだよ。僕はオレゴン大学のビジネススクールだったり、オレゴン大学のマイナーなインフォメーションテクノロジーに通っていたんだ。卒業後はビデオゲーム領域のスタートアップにちょうど4年前にジョイン、その次も同様にゲーミングのスタートアップPlayHavenにジョインしたよ。

1つ目の会社にマーケターとパブリックマネージャーとして1年半いて、次の会社でも同様の職種を担当した。そこでは素晴らしい人たちが素晴らしいアイディアとビジョンで成功してお金を生み出していた事にとってもインスパイアされたし、個人的にもとても楽しかった。それがサフランシスコでの4年間だね。その傍らで100くらいの記事も書いたりしていたよ。でも実際は、プロダクトマネージャーが専門だね。


S:あなたは書籍『hooked
に寄稿していますね。
R:うん。長い時間ライティングの経験があったし、ものを書く過程で多くの時間をリサーチに費やした、この経験が本の作成に大きく貢献できたよ。
著者のNir Eyalとは1年前に出会ったんだ。彼とディナーを共にして、共通点が多く、考えも似ていることに気がついた。そのディナーの後、彼に「本を書くんだけど、協力してよ!」と言われた。プロダクトマネジメントの経験を活かして、「どのようにユーザーが習慣化するようなプロダクトを開発するか」というテーマで去年の12月に本を出版したよ。


S:Product Huntのアイディアはどのように思いついたのですか?
R:友達や仕事関係の人と日常的に交わすプロダクトに関する会話にインスピレーションを受けたよ。最近何に注目しているのか、先週どのアプリを使ったか、どのアプリがホーム画面にあるかなど、プロダクト関係の体験を毎日話し合っていたんだけど、その発見をオンライン上でできたら面白いと思ったんだ。スマートな人達による新しいプロダクトの最初の発見をオンライン上で出来たら最高だよね。カフェのどこかその辺に座って、シンプルにダイジェスト形式で毎日プロダクトについて知れたらとても面白いと思ったんだ。

Product Huntは、まずは招待制で運営していたよ。招待されたユーザーのみがProduct Hunt上で注目しているプロダクトのリンクを張る。それを登録者にメーリングリスト形式で配信すれば、色々な新しいプロダクトを毎日メルマガ感覚で知ることができる。加えて、プロダクトに関する様々な経験やフィードバックがシェアされるんだ。こういう形でMVP(minimum valuable product)を作成したよ。

色々な人がおすすめするプロダクトが見られるから、自分もプロダクトをパブリックにする。そういう循環が生まれたよ。すぐに数百のサブスクライバー(メルマガ購読者)が集まった。だんだん、Twitter経由で広まるようになり、Ryanこれ最高だよ!というフィードバックが多くなり、オープンにするに至ったんだ。


S:Product Huntはどのように機能しているのですか?

R:まさに、Hacker Newsのプロダクト版のような感じだよ。クレイジーで新しいものに関して、Hacker NewsやRedditのような感じでプロダクトを知ることができる。ただ、Hacker NewsやRedditのように採用やニュースに関する余計な情報が入ってくることがない。シンプルに良いプロダクトを発見することができるんだ。それが特徴だね。使い方は、名前とタグとリンクを記入するだけ。その後、そのプロダクトについて他の人がディスカッションや投票できる仕組みになっている。


日本に居ながらアプリを海外へ発信できる




S:どのような収益化を考えているのですか?広告?
R:今は広告だよ。平日は毎朝プロダクトハントとのメルマガを送っているからね。それらのアドだけだね。スポンサーの中でも求人広告が効果的だね。
まだ本格的に収益化に取り組んでいないけど、購読者はスタートアップの創業者や投資家が多く、今後は効果的なターゲティング広告を提供できると思う。


S:Co-founderはどんな人ですか?
R:リリースするぐらいの初期にはプロダクトに関して 参照やレコメンドを、もっとシンプルになる様にアドバイスをもらったりしている人がいた。1stバージョンのモデルをリリースする時に手伝ってもらってたんだけど、でも今は彼は
General Assembly(プログラミングやプロダクトデザインなどの講演を提供するプライベート・スクール)のフルタイムジョブにフォーカスしているよ。2つには出来ないからね。インストラクターというよりはGAのプロダクトマネージャーをやっているね。でも実際はチームに関係なく色々な仕事を彼一人でこなしているから、GAからすると欠かせない存在なんだ。


S:どんな人がProduct Huntを使っているのですか?
R:Tech系スタートアップのコミュニティだね。特に創業者が多い。登録時に記入してもらう情報を参考にする限り8%がFounderだよ。また、多くのベンチャーキャピタル関係者が見ているよ。そのほとんどがSquoia CapitalとかSV angelとかベイエリアに拠点を置くものだ。僕みたいに好奇心でプロダクトを投稿している人も居れば、VCが新たな投資先を探す目的で使用しているケースもある。色々な人が自分たちの側面からプロダクトを探し、それぞれにあった使い方をしている印象だ。


S:国別でのユーザーの比率を教えてください。
R:ざっくりの数字は、55%が米国(そのうちの10%がベイエリア)、米国外は45%程度。


S:日本に居ながら
Product Huntを使って、自らのプロダクトを海外に発信することが可能ですよね。何かうまくプロモーションできるコツなどがあれば教えてください。
R:まずは、投稿をするだけでアドバンテージだよ。投稿しているユーザーは、全体の3〜5%で、その他の多くのユーザーは見ているだけなんだ。それから
コメントを集める努力が大事だね。プロダクトの創業者が質問などの募っても良いと思うよ。興味を持ったアーリーアダプター達からの疑問に答え、エンゲージを高めること。また、アーリーアダプターの中にも有名な人がいて、その人に投票してもらう事も大事だね(笑)。これは、一般的だけど、色々なプラットフォーム、TwitterとかVine、Instagramなんかにも載せると広がるよ。

S:ありがとうございました。

海外で注目のプロダクトを一目で把握できるProduct Huntはこちら。メールで
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