24時間どこでもモバイルでネイティブスピーカーと英会話ができる、YC出身のオンデマンド英会話アプリCamblyとは



ベイエリアの起業家へのインタビューシリーズ。今回は、ネイティブと24時間いつでもモバイルから英会話レッスンを受けることのできるアプリCamblyの創業者Sameer Shariff氏とKevin Law氏にインタビューを行った。Camblyは、名門アクセラレーターY Combinator出身の企業。特徴は
、場所と時間を問わずモバイルからネイティブスピーカーと、安価に英会話ができる点だ。

オンデマンドの語学学習サービス、世界人口の半分が市場

筆者(以下S):まずはあなたのプロダクトについて教えてください。既存のサービスとはどういったところで差別化をしているのでしょうか? 
Camblyチーム(以下C):iPhone, Androidアプリを第一に取り組んでいるということかな。好きな時に英語のネイティブスピーカーとビデオチャット会話できる、ごくごくシンプルなスマートフォンアプリを提供している。1時間あたり20ドルで利用できるよ。今のところユーザーは15分とか30分くらいの時間で使っているから、そうすると1セッション約5〜10ドルということになるね。


S:どうやってチューターを集めたのですか?
C:求人サイトに掲載する際に、世界中の学生と話せるのはとても面白くて、刺激的な仕事だということを伝えるよう心がけたよ。それと「英語学習者にスピーキングの自信をつける手助けが出来る、意義ある仕事なんだ」ということもね。


S:チューターをしているのはどのような人達でしょうか?
C:学生、教師両方だね。20〜30歳くらいの人たちがメインで、大学生だったり、過去に外国で英語教師をしていた経験があってアメリカに戻ってからも英語を教えたいという教師がチューターになっている。それと、非常にフレキシブルに働ける仕事だと思うよ。チューターは自分がビデオチャットできるときにオンラインにして待機していればいいし、それ以外はログアウトしておけばいいんだ。例えば産休中の女性でも英語を教えて会話を楽しみつつお金を稼ぐことができる。


S:競合はどこですか?
C:同じ語学学習サービスという意味ではロゼッタストーンなどがあるけれど、僕たちは彼らとはまったく異なるプロダクトを作っている。語学学習には「コンテンツサイド」と「プラクティスサイド」という2つの観点があると思っていて、Camblyは後者の「プラクティスサイド」の開発に純粋にフォーカスしている。多くの会社が「コンテンツサイド」にあたる語学教材、コンテンツの作成に取り組んでいる一方でね。もちろん初学者は単語や基本的な文法、文の構造から勉強を始めるのがいいと思うけれど、一定のレベルまできたら、最終的にその言語を話せるようになるためにはやっぱりその言語を「話す」練習を積むしかないんだよね。僕たちが力を入れているのはまさにその点で、スピーキングを上達させたい人が話す練習をするための話し相手を探せる場を提供している。もしロゼッタストーンのような学習コンテンツを提供してくれるサービスを使っていたら、それとCamblyを併用するのもありだと思う。彼らは学習コンテンツを提供していて、僕らは「話す練習をする機会」を提供できるから、一般的には競合と言われるサービスであっても僕らのサービスにとっては補完的な役割を果たしてくれるものでもあるんだ。

英会話の個人指導はニーズもあるしマーケットも大きいと思っている。英語を教えたいアメリカ人と教わりたい日本人のマッチングニーズは非常に高いよね。実際、現状ではオフラインで個人的に会ってコーヒーを飲みながら英会話をするというのがよくあるケースだ。ただ、オフラインで個人レッスンしたらスケジューリングが難しかったり価格が高かったりする。日本には英語のネイティブスピーカー講師がまだまだ少なくて、英語を学びたい人のニーズに応えきれていない。だからCamblyでは、アメリカ人と、英語を学びたい多くの日本人をつなげてもっと安価に英語を話す練習をできる場を提供したい。




S:多くのオンライン英会話サービスでは主にフィリピン人が講師をしています。料金は安いのですが若干訛りがあるようですね。
C:そうだよね。その点Camblyにいるチューターは全員ネイティブスピーカーだ。もし彼ら全員が語学指導のための専門の訓練を受けたプロ講師であれば料金も高くなってしまうけれど、Camblyが提供するのはあくまでも「おしゃべりの相手をしてくれる普通のネイティブスピーカー」。こうすることで安価でサービスを提供できているよ。他の会社がこれまでやってきたプロ講師を雇って英会話サービスを提供するという方法とは全く異なるアプローチを採用しているけれど、それは普通のネイティブスピーカーとたくさん話が出来ることに非常に価値があると考えているからなんだ。Camblyなら歩いている時、レストランにいる時なんかでも、スマートフォンがあればそれだけで他の国に行かずともカジュアルにおしゃべりできるアメリカ人の話し相手が見つかるよ。


S:興味関心が合う人とマッチングすることはできますか?
C:もちろん。チューターのプロフィールを見て、自分の母国語を話せるかどうかや、どんな趣味を持っているのかなどを確認することができるよ。


S:現状は英語にフォーカスしているのですか?多言語に対応していきたいですか?
今のところは英語にフォーカスしている。ユーザーとしては自分が話したいタイミングで話し相手を見つけたいよね。新しい言語を追加するとなればオンデマンドで対応するためにそれなりの人数のチューターを集めなければならないから、先行投資がどうしても必要になる。英語はいわば世界の人口の半分が存在している市場だから、今はそこに注力しているよ。


S:YCでの経験について教えてください。YCに参加して最も価値があったことは何でしょうか?
C:YCでの経験は本当にすばらしいものだった。特に良かったのはDemo Day。自分のメッセージを発するのに最高のプラットフォームだし、貰えるアドバイスも非常に価値があるものばかりだ。YCのパートナーたちは凄まじくスマートだしとても協力的だよ。PG(ボール・グレアム)は桁外れのすごさだった!彼の優れたところは、プロダクトを人々に伝えるストーリーを作り上げる力だと感じたよ。そしてもちろんその他のYC参加者たちもすごくスマートで刺激的だった。皆アーリーステージのスタートアップで、アイデアをブラッシュアップし合ったり、同じような課題にぶち当たっているのを共有したりすることが出来るし、そういう環境がとにかく素晴らしい。ただ、やっぱり最も有意義なのはプレゼンテーションの機会を与えられたこと。600人もの投資家を前に自身のミッション、情熱を注いでいることやそれをどれほど愛しているかを伝えられるのは、何よりも価値があることだよ。


S: YCに参加したい日本人スタートアップがたくさんあります。彼らに何かアドバイスがあればお聞かせ下さい。

C:YCはスマートで合理的な人を好むよ。なぜそのビジネスがうまくいくと確信しているのか、その理由を説明し、主張できる人をYCは求めている。ほとんどの投資家がそうであるように、YCもまたそのビジネスが突拍子もないものではなく堅実な計画を持ったものであることを望むから、何回も何回も質問して本当にうまくいくのかどうかを確かめたいんだ。あとはYC経験者の推薦があれば強いね。いい推薦があれば!(笑)ベイエリアの外からやってくる参加者がここシリコンバレーでビジネスを展開したいと思うのであれば、現状ではYCが、最も強力なネットワークに最も早くアクセスできる入り口だと思う。


S:Camblyの潜在ユーザーに対して一言おねがいします。
C:大切なのは恐れないこと!もし英語を上達させたければ、怖がらずにイングリッシュスピーカーを相手にとにかく英語をしゃべることが大切だよ。スピーキングの自信をつけていくのにCamblyはとても良い場所だと思うよ。

オンデマンドのネイティブ英会話アプリCamblyのダウンロードはこちら

24時間どこでもモバイルでネイティブスピーカーと英会話ができる、YC出身のオンデマンド英会話アプリCamblyとは



ベイエリアの起業家へのインタビューシリーズ。今回は、ネイティブと24時間いつでもモバイルから英会話レッスンを受けることのできるアプリCamblyの創業者Sameer Shariff氏とKevin Law氏にインタビューを行った。Camblyは、名門アクセラレーターY Combinator出身の企業。特徴は
、場所と時間を問わずモバイルからネイティブスピーカーと、安価に英会話ができる点だ。

オンデマンドの語学学習サービス、世界人口の半分が市場

筆者(以下S):まずはあなたのプロダクトについて教えてください。既存のサービスとはどういったところで差別化をしているのでしょうか? 
Camblyチーム(以下C):iPhone, Androidアプリを第一に取り組んでいるということかな。好きな時に英語のネイティブスピーカーとビデオチャット会話できる、ごくごくシンプルなスマートフォンアプリを提供している。1時間あたり20ドルで利用できるよ。今のところユーザーは15分とか30分くらいの時間で使っているから、そうすると1セッション約5〜10ドルということになるね。


S:どうやってチューターを集めたのですか?
C:求人サイトに掲載する際に、世界中の学生と話せるのはとても面白くて、刺激的な仕事だということを伝えるよう心がけたよ。それと「英語学習者にスピーキングの自信をつける手助けが出来る、意義ある仕事なんだ」ということもね。


S:チューターをしているのはどのような人達でしょうか?
C:学生、教師両方だね。20〜30歳くらいの人たちがメインで、大学生だったり、過去に外国で英語教師をしていた経験があってアメリカに戻ってからも英語を教えたいという教師がチューターになっている。それと、非常にフレキシブルに働ける仕事だと思うよ。チューターは自分がビデオチャットできるときにオンラインにして待機していればいいし、それ以外はログアウトしておけばいいんだ。例えば産休中の女性でも英語を教えて会話を楽しみつつお金を稼ぐことができる。


S:競合はどこですか?
C:同じ語学学習サービスという意味ではロゼッタストーンなどがあるけれど、僕たちは彼らとはまったく異なるプロダクトを作っている。語学学習には「コンテンツサイド」と「プラクティスサイド」という2つの観点があると思っていて、Camblyは後者の「プラクティスサイド」の開発に純粋にフォーカスしている。多くの会社が「コンテンツサイド」にあたる語学教材、コンテンツの作成に取り組んでいる一方でね。もちろん初学者は単語や基本的な文法、文の構造から勉強を始めるのがいいと思うけれど、一定のレベルまできたら、最終的にその言語を話せるようになるためにはやっぱりその言語を「話す」練習を積むしかないんだよね。僕たちが力を入れているのはまさにその点で、スピーキングを上達させたい人が話す練習をするための話し相手を探せる場を提供している。もしロゼッタストーンのような学習コンテンツを提供してくれるサービスを使っていたら、それとCamblyを併用するのもありだと思う。彼らは学習コンテンツを提供していて、僕らは「話す練習をする機会」を提供できるから、一般的には競合と言われるサービスであっても僕らのサービスにとっては補完的な役割を果たしてくれるものでもあるんだ。

英会話の個人指導はニーズもあるしマーケットも大きいと思っている。英語を教えたいアメリカ人と教わりたい日本人のマッチングニーズは非常に高いよね。実際、現状ではオフラインで個人的に会ってコーヒーを飲みながら英会話をするというのがよくあるケースだ。ただ、オフラインで個人レッスンしたらスケジューリングが難しかったり価格が高かったりする。日本には英語のネイティブスピーカー講師がまだまだ少なくて、英語を学びたい人のニーズに応えきれていない。だからCamblyでは、アメリカ人と、英語を学びたい多くの日本人をつなげてもっと安価に英語を話す練習をできる場を提供したい。




S:多くのオンライン英会話サービスでは主にフィリピン人が講師をしています。料金は安いのですが若干訛りがあるようですね。
C:そうだよね。その点Camblyにいるチューターは全員ネイティブスピーカーだ。もし彼ら全員が語学指導のための専門の訓練を受けたプロ講師であれば料金も高くなってしまうけれど、Camblyが提供するのはあくまでも「おしゃべりの相手をしてくれる普通のネイティブスピーカー」。こうすることで安価でサービスを提供できているよ。他の会社がこれまでやってきたプロ講師を雇って英会話サービスを提供するという方法とは全く異なるアプローチを採用しているけれど、それは普通のネイティブスピーカーとたくさん話が出来ることに非常に価値があると考えているからなんだ。Camblyなら歩いている時、レストランにいる時なんかでも、スマートフォンがあればそれだけで他の国に行かずともカジュアルにおしゃべりできるアメリカ人の話し相手が見つかるよ。


S:興味関心が合う人とマッチングすることはできますか?
C:もちろん。チューターのプロフィールを見て、自分の母国語を話せるかどうかや、どんな趣味を持っているのかなどを確認することができるよ。


S:現状は英語にフォーカスしているのですか?多言語に対応していきたいですか?
今のところは英語にフォーカスしている。ユーザーとしては自分が話したいタイミングで話し相手を見つけたいよね。新しい言語を追加するとなればオンデマンドで対応するためにそれなりの人数のチューターを集めなければならないから、先行投資がどうしても必要になる。英語はいわば世界の人口の半分が存在している市場だから、今はそこに注力しているよ。


S:YCでの経験について教えてください。YCに参加して最も価値があったことは何でしょうか?
C:YCでの経験は本当にすばらしいものだった。特に良かったのはDemo Day。自分のメッセージを発するのに最高のプラットフォームだし、貰えるアドバイスも非常に価値があるものばかりだ。YCのパートナーたちは凄まじくスマートだしとても協力的だよ。PG(ボール・グレアム)は桁外れのすごさだった!彼の優れたところは、プロダクトを人々に伝えるストーリーを作り上げる力だと感じたよ。そしてもちろんその他のYC参加者たちもすごくスマートで刺激的だった。皆アーリーステージのスタートアップで、アイデアをブラッシュアップし合ったり、同じような課題にぶち当たっているのを共有したりすることが出来るし、そういう環境がとにかく素晴らしい。ただ、やっぱり最も有意義なのはプレゼンテーションの機会を与えられたこと。600人もの投資家を前に自身のミッション、情熱を注いでいることやそれをどれほど愛しているかを伝えられるのは、何よりも価値があることだよ。


S: YCに参加したい日本人スタートアップがたくさんあります。彼らに何かアドバイスがあればお聞かせ下さい。

C:YCはスマートで合理的な人を好むよ。なぜそのビジネスがうまくいくと確信しているのか、その理由を説明し、主張できる人をYCは求めている。ほとんどの投資家がそうであるように、YCもまたそのビジネスが突拍子もないものではなく堅実な計画を持ったものであることを望むから、何回も何回も質問して本当にうまくいくのかどうかを確かめたいんだ。あとはYC経験者の推薦があれば強いね。いい推薦があれば!(笑)ベイエリアの外からやってくる参加者がここシリコンバレーでビジネスを展開したいと思うのであれば、現状ではYCが、最も強力なネットワークに最も早くアクセスできる入り口だと思う。


S:Camblyの潜在ユーザーに対して一言おねがいします。
C:大切なのは恐れないこと!もし英語を上達させたければ、怖がらずにイングリッシュスピーカーを相手にとにかく英語をしゃべることが大切だよ。スピーキングの自信をつけていくのにCamblyはとても良い場所だと思うよ。

オンデマンドのネイティブ英会話アプリCamblyのダウンロードはこちら