Mailboxよりも便利!?メール管理アプリ Acompli を使ってみた!




今回は一般的にDropboxに1億ドルで買収された事などから有名なMailboxに負けないくらい、いやそれ以上の圧倒的な利便性を持ったメール管理アプリであるAcompliとfounderのJavier Soltero氏についてご紹介しています。


まずはAcompliの現在の状況から見ていきます。
2014年4月14日に初めてベータ版をリリースし、その後正式に4月24日に1.0.0バージョンをリリース。5月2日にもアップデートを行ない、2014年5月2日に現行のバージョンとなっています。評価レートも現行バージョンでも4.3(107評価)、全てのバージョンの評価も4.2(474評価)と非常に高評価を保っています。

また、USの仕事効率化カテゴリにおいてもリリース当初から高い順位を保っています。


さてこのAcompliですが、これだけの数値や業績を残しているだけあって創業チームや投資家はまたしても(前回のPrismatic同様)キラッキラです。

<founderについて>



founderは3人いて、皆とても経験豊富なのですが、その中のCEOのJavier Solteroは特に凄い経歴の持ち主でした。
元々アメリカで最もコンピューターサイエンスのラインキングが高いカーネギーメロン大学に在籍していました。
卒業後あのNetscapeでシニア ソフトウェア エンジニアを約3年間努めます。次世代のプロダクトのために色々な形でR&Dを提供していたNetscape。現在最も成功しているベンチャーキャピタルといっても過言ではないAndreesen horowitzのmark andreesenがfounderであるNetscapeです。当時から恐らく非常に貴重な体験をしていたはずです。

※今回の件とは全く関係がありませんが、あの古賀洋一さんの同僚が当時のアンドリーセンのコードを見た時に、全くといっていい程センスが無かったといっています。エンジニアリングのスキルと投資のスキルはやはり別物なんでしょうか…。それでもあのマーク・アンドリーセンと仕事をしていたのはかなり有意義だったに違いありません。


その後2つのスタートアップで創業期を1年、2年とそれぞれプロダクトに関わりながら、Javier Solteroは自分で起業する事になります。
CEO/co-founderとしてHypericという会社を2004年に立ち上げます。この会社はBenchmarkとAccelからシリーズAで$3.8M、シリーズBで$6.1Mの資金調達に成功している様々なタイプのwebアプリケーションをモニタリングするサービスを提供している会社です。

そしてその会社が創業から約5年でSpringSourseというこちらもシリーズAで$10M、シリーズBで$27.3MをBenchmarkやAccelなどから調達している開発の手助けとなるソフトウェアを提供している会社に買収されます(買収額は非公開)。そしてJavier SolteroはそのままSpringSourseにCTOとして留まる事になります。そしてそこでCTOとしてクラウドプラットフォームの戦略やVMwareとの提携に従事します。
そしたらなんと、HypericがSpringSourceに買収されてから100日と経たずにSpringSourceがVmwareに買収されます。
この買収後もVMwareにCTOとして3年半(2012年12月まで)在籍し、VMwareでの仕事に従事します。

VMwareをやめた後は、Redpooint VenturesにEntrepreneur In Residence(通称EIR:説明)として在籍します。(ちなみに現在も在籍中)
※EIRとは、簡単に説明すると、主にVCに起業家が所属する際の立場のことをいう。基本的には完全にVCに所属するはなく、あくまで投資や投資先へのアドバイザーやメンターとして既に成功した投資家がVCの補助役として在籍する。大学などのビジネススクールにもEIRの席を持つこともある。これもまた、所属するビジネススクールや生徒へのアドバイザーやメンターとしての役割が主である。

これだけの経歴を携えて、Netscepeジョインから12年以上が経ち、遂にAcompliを経ち上げる事になります。


また、その他2人のco-founderや従業員の経験を見てみても凄いです。
Acompliの前にEIRとしてRedpoint VenturesにEIRとして所属していたり、複数回のexitを経験していたりします。その他初期メンバーの中にはBizDevとしてDave Morin(TWのリンクをはる)が創業したPathに所属していた経験のある人達や20年間マーケティングを担当したりしていた経験豊かな人材が所属していた様です。


<投資家について>
次に投資家を見ていきたいと思います。
founderの人たちにこれほどの経験があり、初期メンバーも著名スタートアップで急成長を経験した人たちがいるとなると、シリーズAから有名なRedpoint Venturesなどから$7.35Mを調達している。
co-founderのJavier SolteroやKevin Henriksonは以前からRedpointでEIRをしていた経験があり、そこでの繋がりはあったといえそうです。


そしてAcompliのプロダクトを次にご紹介します。
Acompliとはスマートフォンに特化したメール管理アプリで、連携させたメールアドレス(Gmailなど)からカレンダーのデータなどを取得し、スケジューリングやタスク管理としても機能する新しい多機能型のプロダクトです。Microsoft ExchangeやOffice 365、Google AppsやGmailとも連携している。現在はiPhoneとiPadで利用が可能で、Google Playの方でも近日リリース予定だとか。
Acompliの特徴は、主に上記の様な包括的な機能を持っている事でAcompliだけで色々な事をスマホ上で完結させる事ができます。また、添付ファイルやカレンダー(スケジュールやタスク管理などを含む)の共有も非常に容易にできます。メールとファイルを別のタブで確認できるので操作性もとてもいいです。

また、Acompliが最も重要視している価値提供は何より「操作の速さ」です。
既存のMailboxなどの競合となるメール管理ツールはあくまでメールの分類などをより機能的に便利に実現したものでした。そのため、例えばメール管理ツールをGmailと連携させている場合、Googleの保有するGmail用のサーバーを経由してデータの受け渡しを行っているために、どうしても反応速度が一定限度までに制限されていました。しかし、Acompliは自社サーバーを構えている為、Gmailを連携させる場合にGoogleの保有するサーバーのスピードに関係なくサクサクな速度でアプリを使用する事ができます。Acompliはこの包括的な機能と操作の速さによって素晴らしいUXを提供しているようです。これがアプリのレビューにおける高評価の由縁なのかもしれませんね。



<通常の画面>
この様に現在来ているメールが新しい順に閲覧できるようになっています。
因に、オレンジ色の○がついているのはフラグを立てたメールで、後で見直すメールなどに印を付けた時に一目で識別する事ができます。反対に青の○がついているのは未読メールです。



 <削除や既読の振り分け>
メールを左にスライドさせるとArchiveやDeleteさせる事ができます。またundo機能もあり、間違って振り分けてしまった場合も直ちに戻す事ができます。


・Arichve画面


 ・Delete画面

・Undo画面


 転送やフラグも楽チン!

<カレンダー画面>
自動でメールアドレスとカレンダーを同期させてタスク管理としても使用する事ができます。また、スケジュールごとに管理したり、日時ごとに管理したりする事ができます。

・ カレンダー画面
<予定別>



 <日時別>


スケジュールから詳細情報画面までの移行も容易です。
リンクや地図情報も気軽に掲載する事ができます。

 ・スケジュール詳細


 複数のメールアドレスのカレンダーを自由に表示させる事ができます。



現在は比較的好調なAcompli。当然予想されるMailboxとの競争や、今後のマネタイズなどに要注目です。

【ダウンロードURL】:https://itunes.apple.com/us/app/acompli-email-calendar-for/id829384901?mt=8

【投稿者】:@goleador0322

Mailboxよりも便利!?メール管理アプリ Acompli を使ってみた!




今回は一般的にDropboxに1億ドルで買収された事などから有名なMailboxに負けないくらい、いやそれ以上の圧倒的な利便性を持ったメール管理アプリであるAcompliとfounderのJavier Soltero氏についてご紹介しています。


まずはAcompliの現在の状況から見ていきます。
2014年4月14日に初めてベータ版をリリースし、その後正式に4月24日に1.0.0バージョンをリリース。5月2日にもアップデートを行ない、2014年5月2日に現行のバージョンとなっています。評価レートも現行バージョンでも4.3(107評価)、全てのバージョンの評価も4.2(474評価)と非常に高評価を保っています。

また、USの仕事効率化カテゴリにおいてもリリース当初から高い順位を保っています。


さてこのAcompliですが、これだけの数値や業績を残しているだけあって創業チームや投資家はまたしても(前回のPrismatic同様)キラッキラです。

<founderについて>



founderは3人いて、皆とても経験豊富なのですが、その中のCEOのJavier Solteroは特に凄い経歴の持ち主でした。
元々アメリカで最もコンピューターサイエンスのラインキングが高いカーネギーメロン大学に在籍していました。
卒業後あのNetscapeでシニア ソフトウェア エンジニアを約3年間努めます。次世代のプロダクトのために色々な形でR&Dを提供していたNetscape。現在最も成功しているベンチャーキャピタルといっても過言ではないAndreesen horowitzのmark andreesenがfounderであるNetscapeです。当時から恐らく非常に貴重な体験をしていたはずです。

※今回の件とは全く関係がありませんが、あの古賀洋一さんの同僚が当時のアンドリーセンのコードを見た時に、全くといっていい程センスが無かったといっています。エンジニアリングのスキルと投資のスキルはやはり別物なんでしょうか…。それでもあのマーク・アンドリーセンと仕事をしていたのはかなり有意義だったに違いありません。


その後2つのスタートアップで創業期を1年、2年とそれぞれプロダクトに関わりながら、Javier Solteroは自分で起業する事になります。
CEO/co-founderとしてHypericという会社を2004年に立ち上げます。この会社はBenchmarkとAccelからシリーズAで$3.8M、シリーズBで$6.1Mの資金調達に成功している様々なタイプのwebアプリケーションをモニタリングするサービスを提供している会社です。

そしてその会社が創業から約5年でSpringSourseというこちらもシリーズAで$10M、シリーズBで$27.3MをBenchmarkやAccelなどから調達している開発の手助けとなるソフトウェアを提供している会社に買収されます(買収額は非公開)。そしてJavier SolteroはそのままSpringSourseにCTOとして留まる事になります。そしてそこでCTOとしてクラウドプラットフォームの戦略やVMwareとの提携に従事します。
そしたらなんと、HypericがSpringSourceに買収されてから100日と経たずにSpringSourceがVmwareに買収されます。
この買収後もVMwareにCTOとして3年半(2012年12月まで)在籍し、VMwareでの仕事に従事します。

VMwareをやめた後は、Redpooint VenturesにEntrepreneur In Residence(通称EIR:説明)として在籍します。(ちなみに現在も在籍中)
※EIRとは、簡単に説明すると、主にVCに起業家が所属する際の立場のことをいう。基本的には完全にVCに所属するはなく、あくまで投資や投資先へのアドバイザーやメンターとして既に成功した投資家がVCの補助役として在籍する。大学などのビジネススクールにもEIRの席を持つこともある。これもまた、所属するビジネススクールや生徒へのアドバイザーやメンターとしての役割が主である。

これだけの経歴を携えて、Netscepeジョインから12年以上が経ち、遂にAcompliを経ち上げる事になります。


また、その他2人のco-founderや従業員の経験を見てみても凄いです。
Acompliの前にEIRとしてRedpoint VenturesにEIRとして所属していたり、複数回のexitを経験していたりします。その他初期メンバーの中にはBizDevとしてDave Morin(TWのリンクをはる)が創業したPathに所属していた経験のある人達や20年間マーケティングを担当したりしていた経験豊かな人材が所属していた様です。


<投資家について>
次に投資家を見ていきたいと思います。
founderの人たちにこれほどの経験があり、初期メンバーも著名スタートアップで急成長を経験した人たちがいるとなると、シリーズAから有名なRedpoint Venturesなどから$7.35Mを調達している。
co-founderのJavier SolteroやKevin Henriksonは以前からRedpointでEIRをしていた経験があり、そこでの繋がりはあったといえそうです。


そしてAcompliのプロダクトを次にご紹介します。
Acompliとはスマートフォンに特化したメール管理アプリで、連携させたメールアドレス(Gmailなど)からカレンダーのデータなどを取得し、スケジューリングやタスク管理としても機能する新しい多機能型のプロダクトです。Microsoft ExchangeやOffice 365、Google AppsやGmailとも連携している。現在はiPhoneとiPadで利用が可能で、Google Playの方でも近日リリース予定だとか。
Acompliの特徴は、主に上記の様な包括的な機能を持っている事でAcompliだけで色々な事をスマホ上で完結させる事ができます。また、添付ファイルやカレンダー(スケジュールやタスク管理などを含む)の共有も非常に容易にできます。メールとファイルを別のタブで確認できるので操作性もとてもいいです。

また、Acompliが最も重要視している価値提供は何より「操作の速さ」です。
既存のMailboxなどの競合となるメール管理ツールはあくまでメールの分類などをより機能的に便利に実現したものでした。そのため、例えばメール管理ツールをGmailと連携させている場合、Googleの保有するGmail用のサーバーを経由してデータの受け渡しを行っているために、どうしても反応速度が一定限度までに制限されていました。しかし、Acompliは自社サーバーを構えている為、Gmailを連携させる場合にGoogleの保有するサーバーのスピードに関係なくサクサクな速度でアプリを使用する事ができます。Acompliはこの包括的な機能と操作の速さによって素晴らしいUXを提供しているようです。これがアプリのレビューにおける高評価の由縁なのかもしれませんね。



<通常の画面>
この様に現在来ているメールが新しい順に閲覧できるようになっています。
因に、オレンジ色の○がついているのはフラグを立てたメールで、後で見直すメールなどに印を付けた時に一目で識別する事ができます。反対に青の○がついているのは未読メールです。



 <削除や既読の振り分け>
メールを左にスライドさせるとArchiveやDeleteさせる事ができます。またundo機能もあり、間違って振り分けてしまった場合も直ちに戻す事ができます。


・Arichve画面


 ・Delete画面

・Undo画面


 転送やフラグも楽チン!

<カレンダー画面>
自動でメールアドレスとカレンダーを同期させてタスク管理としても使用する事ができます。また、スケジュールごとに管理したり、日時ごとに管理したりする事ができます。

・ カレンダー画面
<予定別>



 <日時別>


スケジュールから詳細情報画面までの移行も容易です。
リンクや地図情報も気軽に掲載する事ができます。

 ・スケジュール詳細


 複数のメールアドレスのカレンダーを自由に表示させる事ができます。



現在は比較的好調なAcompli。当然予想されるMailboxとの競争や、今後のマネタイズなどに要注目です。

【ダウンロードURL】:https://itunes.apple.com/us/app/acompli-email-calendar-for/id829384901?mt=8

【投稿者】:@goleador0322