ECサイトの運営主に朗報、ECサイトの送料負担を軽減させるShippoとは?創業者Simon Kreuzへのインタビュー



ベイエリアの起業家へのインタビューシリーズ。今回は、500StartupsのBatch 8を卒業した「Shippo」の創業者であるSimon Kreuz氏にインタビューを行った。Shippoは、ECの事業主に対して配送料を削減するためのAPIを提供している。ECサイトと25以上の配送会社をShippoを経由して繋げることで、スケールメリットを効かし、配送料の削減を実現するというもの。


ECサイトの送料負担を軽減させる


聞き手(以下S):Shippoのサービス内容について教えてください。
Simon Kreuz(以下K):ShippoはECサイトの配送を安く、簡単に導入できるようにするAPIを提供している。ECサイトと25以上の配送会社をつなげているんだ。たくさんの配送会社を集めることでより安く提供できる。簡単で安いソリューションだよ。


S:どのようにShippoのアイディアを思いついたのですか?

K:僕らは以前自分たちでECをやっていて海外にも配送していた。配送を自分たちでやろうとしたけど、とてもむずかしいし面倒だったんだ。まず流通のバックグラウンドがなければどうやってコストを下げるのかわからないし、良い契約をするのも難しい。FedexやDHL出身の人を探しても、あまりいないしね。これはとても大きな問題だし、まだ誰も解決してないと思ったからやることにした。とにかく一番シンプルなソリューションを作りたかったんだ。


S:日本への展開予定はありますか?
K:いまはUSの市場にフォーカスしているけど、海外展開も考えているよ。次はヨーロッパで、ドイツ、フランス、UKだ。もちろんアジアも考えているよ。EC市場の成長がすごいからね。うちは日本のVCからも投資をうけているし。


S:共同創業者について教えてください。
K:CEOのローラ、CTOのマックス、COOが僕の3人だ。COOの仕事は残りの2人がやらないことの全てだよ。また、僕らはMBAの大学で一緒だったんだ。マックスとは4年、ローラとマックスは2年くらい一緒にやっているよ。


S:競合はいますか?
K:2ついて、EasypostとPostmasterだ。彼らもAPIを提供している。ただし、送料のディスカウントはない。僕らはEC業者にとってディスカウントはとても大事だと思っている。そこが差別化のポイントだ。


S:競合はShippoと同じような戦略をとっているのですか?
K:いや、彼らはとにかくテクノロジーにフォーカスしていてネットワーク効果は考えていないところが違う。それから、僕らはすでにヨーロッパやアジアにコンタクトしてる。長い戦いになるからね。彼らはまだUSしかみてない。そこが違いかな。


S:現在のクライアント数を教えてください。
K:300のマーチャントがいるよ。といっても規模はばらばらで、月に50件から数百件のマーチャントまでいる。あわせて、数百件/日を手がけているよ。


S:なぜ500startupsに参加しようと思ったのですか?
K:ファウンダーがみんなUSにいたし、初めての起業だったからだよ。ここのメンターやエキスパート、同じバッチのチーム達はすばらしい助けになる。切磋琢磨することで動きが早くなるよ。


S:500Startupsの代表であるDave McClureはどのように動いてくれるのですか?
K:意外だったのは、Daveはあんまりアクセラレータには関与していなくて、ファンドレイジングをメインでみている。だからあまり会わないんだ。でもトレーニングやピッチのイベントには来ているよ。Shippoでは、CEOのローラのファンドレイジングの戦略や調達の時のプレゼンに仕方についてアドバイスを貰っている。とてもヘルプフルだけど、ポールやマービンほど関わりはなかったよ。


S:どうしてMountainViewではなくSFバッチを選んだのですか?

K:時期的にちょうどよかったというのが大きな理由だよ。SFのオフィスはひどいけどね!(笑) いまはかなりやばくて、新しいオフィスをリノベーション中だ。でもSFに居るのは大好きだし、たくさんスタートアップがある。みんな(シリコンバレーから)SFに移動して来ているからコネをつくるにはとてもいいよ。


自分達のプロダクトに集中すること、繋がりを作ることが大切


S:US進出を目指す日本のスタートアップがYC、500Startups、Techstarsなどのアクセラレータに参加したいケースが増えています。彼らに何かアドバイスをもらえないでしょうか。
K:アクセラレータプログラムに入るのを悩むCEOもいると思う。株を一部あげなきゃいけないからね。でも僕はその価値は十分にあると思うよ。こちらのカルチャーやマーケットを知れるのは大きな強みになるからね。

1つ目は "know your business" 。とにかく自分たちの価値を突き詰める。華々しいマーケティング用語は不要だ。とにかく顧客に対する自分たちの価値にフォーカスして、シンプルに徹するんだ。
2つめは "connecting with others"。 応募する前から起業家やメンターたちとつながって関係をつくること。紹介はとても大事だ。すでに参加している会社に紹介してもらえば大きなアドバンテージになるよ。あとはApplicationを磨き上げることだ。


S:ドイツから参加しているとお伺いしました。普段は何語で話しているのですか?
K:あと2人社員がいるから英語で話してるよ。最初にアメリカ人を雇ったときから、みんな理解しやすいように一貫して英語を使用しているんだ。とは500Startupsの同期が全部英語だから、外でも英語で話すしね。創業者3人で話すときも英語だよ。ドイツ人には英語、簡単だしね(笑)


S:米国に来て文化の違いを感じましたか?また、なにが一番びっくりしましたか?
K:ドイツ人はコンサバで、注意深くなりがちだ。リスクをとらない。一方アメリカ人は楽観的で物事の良い面を重視する。それは大きな違いだったな。CEOのローラがファンドレイジングをしているとき、彼女はまだ23歳だったけどUSでは真面目に捉えてくれた。ドイツだったらそうではなかったかもしれない。それから、ドイツの顧客はとても厳しい。プライバシーポリシーとか法律とか、細かいんだ。USは全体のエコシステムがスタートアップにやさしいカルチャーになっていて、とてもやりやすいよ。

ECサイトの運営主に朗報、ECサイトの送料負担を軽減させるShippoとは?創業者Simon Kreuzへのインタビュー



ベイエリアの起業家へのインタビューシリーズ。今回は、500StartupsのBatch 8を卒業した「Shippo」の創業者であるSimon Kreuz氏にインタビューを行った。Shippoは、ECの事業主に対して配送料を削減するためのAPIを提供している。ECサイトと25以上の配送会社をShippoを経由して繋げることで、スケールメリットを効かし、配送料の削減を実現するというもの。


ECサイトの送料負担を軽減させる


聞き手(以下S):Shippoのサービス内容について教えてください。
Simon Kreuz(以下K):ShippoはECサイトの配送を安く、簡単に導入できるようにするAPIを提供している。ECサイトと25以上の配送会社をつなげているんだ。たくさんの配送会社を集めることでより安く提供できる。簡単で安いソリューションだよ。


S:どのようにShippoのアイディアを思いついたのですか?

K:僕らは以前自分たちでECをやっていて海外にも配送していた。配送を自分たちでやろうとしたけど、とてもむずかしいし面倒だったんだ。まず流通のバックグラウンドがなければどうやってコストを下げるのかわからないし、良い契約をするのも難しい。FedexやDHL出身の人を探しても、あまりいないしね。これはとても大きな問題だし、まだ誰も解決してないと思ったからやることにした。とにかく一番シンプルなソリューションを作りたかったんだ。


S:日本への展開予定はありますか?
K:いまはUSの市場にフォーカスしているけど、海外展開も考えているよ。次はヨーロッパで、ドイツ、フランス、UKだ。もちろんアジアも考えているよ。EC市場の成長がすごいからね。うちは日本のVCからも投資をうけているし。


S:共同創業者について教えてください。
K:CEOのローラ、CTOのマックス、COOが僕の3人だ。COOの仕事は残りの2人がやらないことの全てだよ。また、僕らはMBAの大学で一緒だったんだ。マックスとは4年、ローラとマックスは2年くらい一緒にやっているよ。


S:競合はいますか?
K:2ついて、EasypostとPostmasterだ。彼らもAPIを提供している。ただし、送料のディスカウントはない。僕らはEC業者にとってディスカウントはとても大事だと思っている。そこが差別化のポイントだ。


S:競合はShippoと同じような戦略をとっているのですか?
K:いや、彼らはとにかくテクノロジーにフォーカスしていてネットワーク効果は考えていないところが違う。それから、僕らはすでにヨーロッパやアジアにコンタクトしてる。長い戦いになるからね。彼らはまだUSしかみてない。そこが違いかな。


S:現在のクライアント数を教えてください。
K:300のマーチャントがいるよ。といっても規模はばらばらで、月に50件から数百件のマーチャントまでいる。あわせて、数百件/日を手がけているよ。


S:なぜ500startupsに参加しようと思ったのですか?
K:ファウンダーがみんなUSにいたし、初めての起業だったからだよ。ここのメンターやエキスパート、同じバッチのチーム達はすばらしい助けになる。切磋琢磨することで動きが早くなるよ。


S:500Startupsの代表であるDave McClureはどのように動いてくれるのですか?
K:意外だったのは、Daveはあんまりアクセラレータには関与していなくて、ファンドレイジングをメインでみている。だからあまり会わないんだ。でもトレーニングやピッチのイベントには来ているよ。Shippoでは、CEOのローラのファンドレイジングの戦略や調達の時のプレゼンに仕方についてアドバイスを貰っている。とてもヘルプフルだけど、ポールやマービンほど関わりはなかったよ。


S:どうしてMountainViewではなくSFバッチを選んだのですか?

K:時期的にちょうどよかったというのが大きな理由だよ。SFのオフィスはひどいけどね!(笑) いまはかなりやばくて、新しいオフィスをリノベーション中だ。でもSFに居るのは大好きだし、たくさんスタートアップがある。みんな(シリコンバレーから)SFに移動して来ているからコネをつくるにはとてもいいよ。


自分達のプロダクトに集中すること、繋がりを作ることが大切


S:US進出を目指す日本のスタートアップがYC、500Startups、Techstarsなどのアクセラレータに参加したいケースが増えています。彼らに何かアドバイスをもらえないでしょうか。
K:アクセラレータプログラムに入るのを悩むCEOもいると思う。株を一部あげなきゃいけないからね。でも僕はその価値は十分にあると思うよ。こちらのカルチャーやマーケットを知れるのは大きな強みになるからね。

1つ目は "know your business" 。とにかく自分たちの価値を突き詰める。華々しいマーケティング用語は不要だ。とにかく顧客に対する自分たちの価値にフォーカスして、シンプルに徹するんだ。
2つめは "connecting with others"。 応募する前から起業家やメンターたちとつながって関係をつくること。紹介はとても大事だ。すでに参加している会社に紹介してもらえば大きなアドバンテージになるよ。あとはApplicationを磨き上げることだ。


S:ドイツから参加しているとお伺いしました。普段は何語で話しているのですか?
K:あと2人社員がいるから英語で話してるよ。最初にアメリカ人を雇ったときから、みんな理解しやすいように一貫して英語を使用しているんだ。とは500Startupsの同期が全部英語だから、外でも英語で話すしね。創業者3人で話すときも英語だよ。ドイツ人には英語、簡単だしね(笑)


S:米国に来て文化の違いを感じましたか?また、なにが一番びっくりしましたか?
K:ドイツ人はコンサバで、注意深くなりがちだ。リスクをとらない。一方アメリカ人は楽観的で物事の良い面を重視する。それは大きな違いだったな。CEOのローラがファンドレイジングをしているとき、彼女はまだ23歳だったけどUSでは真面目に捉えてくれた。ドイツだったらそうではなかったかもしれない。それから、ドイツの顧客はとても厳しい。プライバシーポリシーとか法律とか、細かいんだ。USは全体のエコシステムがスタートアップにやさしいカルチャーになっていて、とてもやりやすいよ。