1日平均110回行われている行動を新しい体験に、50万ユーザーを突破したロックスクリーンアプリLocketの創業者Yunha Kimへのインタビュー



ベイエリアの起業家へのインタビューシリーズ。今回は、Locketの創業者であるYunha Kim氏にインタビューを行った。Locketは、Android携帯のロックスクリーンに記事や写真、天気、広告といった様々なコンテンツを奇麗なカタチで表示するアプリで、これまで(2014年8月現在)に合計3億円以上を調達している。また、Yunha氏は女性起業家としての経験をBusiness InsiderHuffington Post等のメディアに寄稿している。

1日平均110回行われている行動を新しい体験に



Q1. Locketについて教えてください。
LocketはAndroid携帯のロックスクリーンに記事や写真、天気、広告といった様々なコンテンツを奇麗なカタチで表示するアプリよ。ロックスクリーンに表示されたコンテンツに興味がわけば左にスワイプ、ホームスクリーンに行きたければ右にスワイプする。私たちは一日平均110回スクリーンを見ると言われているの。あなたが暇な時、まず携帯をもってボタンを押すところから始まり、ホームスクリーンにいき、FacebookやTwitter、Googleを開いて、そしてはじめて記事を読んだりニュースをチェックしたりするでしょ。そのコンテンツに至るまでの道のりをより早くシンプルにしたのがLocketよ。


Q2. どのようにしてLocketのアイディアを思いついたのですか?
きっかけは1年半程前に自分の携帯をiPhoneからGalaxyに変えた時かしら。私は当時ニューヨークの投資銀行で働いていて、仕事に飽き飽きしていた。つまらなくなっては携帯を触っての繰り返しで、その時にふと気付いたの。トイレに行く時もシャワーをする時も携帯を欠かさず持っていて携帯を見る度に同じ画面が表示される。気になって私の親友のポールに「このロックスクリーン変えることってできないの?」って聞いてみたら彼は「理論上できないことはないね。」って返事が返ってきて、それをきっかけに本気で変えてみようと決心してすぐに彼と二人で仕事をやめたわ。それから知り合い4人がチームに加わりニューヨークのツーベッドルームのアパートに引っ越して女1人男5人、犬3匹で生活を始めたわ。ベッドはバンクベッドだし、男ばっかりだし、いろいろと不便だったけど、生活を共にしながら一つの目標に皆で向かうのは本当に良い経験だったわ。自分のアイディアにチームの思考錯誤が加わり、日々少しずつスクリーン上にアイディアが形作られていくのを見るのはとてつもない快感で、中毒になるくらいよ。


Q3. 女性として起業時に苦労したことはありましたか?
積極的になりすぎるとすぐ”Bitch"って言われるし、感情的になると「生理?」とか言われる。消極的になりすぎると「女の子だからね」の一言ですまされてしまうし、何かある度に女という理由ですべてを正当化されてしまうのが何せ悔しかった。ビジネスの話をしにきているのに関係のない話をされたり、軽くあしらわれたりするし。でも良いこともたくさんあったわ。世の中には社会における女性の地位向上を目指している人達もたくさんいてそういう人達からの資金調達だったり、支援にはすごく助けられた。その他にも有能な女性社員の獲得がすごくしやすいの。女性としてここまでやってきた分、彼女達の気持ちを少なからず分かってあげられるというのは大きいわね。それに今までたくさんの研究で、特定の分野における仕事のパフォーマンスは女性の方が優れているというのが実証されているわ。

Q4. 現在のトラクションについて教えてください。
事業を開始してから1年程度になるけど、現段階でのユーザー数は50万程度。ここ2ヶ月でいろんなメディアに取り上げられたせいもあって先月はさらに20万件のダウンロードがあったわ。最近ではPlayStoreを通じてプロダクトの認知を広げるために様々な策をチームで練っている。


Q5. Locketはすでに3億円以上の資金調達をしていますよね。資金調達面で何かアドバイスがあれば頂けますか?
私の経験上、アメリカでの資金調達はプロダクトの善し悪しというよりもやはりチームが大切だと思うわ。例えば今私たちが資金調達して取り組んでいるLocket、1年後、2年後同じビジネスモデルを有しているとは到底思わない。時間がたつにつれ、新しいテクノロジーが生まれ、より画期的な仕組み作りが可能となるし、だからこそ新しいサービスやスキルを柔軟に取り入れながら、既存のプロダクトよりも更に良いものを生み出し続けていけるだけのチームとしての能力やポテンシャルがあるかどうかというのが大切だと思うわ。


Q6. 今後のビジョンについてお伺いできますか?
やはり一人一人のロックスクリーンをもっとオリジナルに、そして価値のあるものにしていきたいわ。消費するコンテンツも、自分が居る場所によって内容を変えれるようにしたり、一人一人興味のあるコンテンツ、ないコンテンツを自動的に振り分けて抽出できるようにしたり、課題はたくさんあるけれど、こんな仕組みを今まで誰も作ったことがないからこそ、今それに挑戦できることにすごくワクワクしているわ。  

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1日平均110回行われている行動を新しい体験に、50万ユーザーを突破したロックスクリーンアプリLocketの創業者Yunha Kimへのインタビュー



ベイエリアの起業家へのインタビューシリーズ。今回は、Locketの創業者であるYunha Kim氏にインタビューを行った。Locketは、Android携帯のロックスクリーンに記事や写真、天気、広告といった様々なコンテンツを奇麗なカタチで表示するアプリで、これまで(2014年8月現在)に合計3億円以上を調達している。また、Yunha氏は女性起業家としての経験をBusiness InsiderHuffington Post等のメディアに寄稿している。

1日平均110回行われている行動を新しい体験に



Q1. Locketについて教えてください。
LocketはAndroid携帯のロックスクリーンに記事や写真、天気、広告といった様々なコンテンツを奇麗なカタチで表示するアプリよ。ロックスクリーンに表示されたコンテンツに興味がわけば左にスワイプ、ホームスクリーンに行きたければ右にスワイプする。私たちは一日平均110回スクリーンを見ると言われているの。あなたが暇な時、まず携帯をもってボタンを押すところから始まり、ホームスクリーンにいき、FacebookやTwitter、Googleを開いて、そしてはじめて記事を読んだりニュースをチェックしたりするでしょ。そのコンテンツに至るまでの道のりをより早くシンプルにしたのがLocketよ。


Q2. どのようにしてLocketのアイディアを思いついたのですか?
きっかけは1年半程前に自分の携帯をiPhoneからGalaxyに変えた時かしら。私は当時ニューヨークの投資銀行で働いていて、仕事に飽き飽きしていた。つまらなくなっては携帯を触っての繰り返しで、その時にふと気付いたの。トイレに行く時もシャワーをする時も携帯を欠かさず持っていて携帯を見る度に同じ画面が表示される。気になって私の親友のポールに「このロックスクリーン変えることってできないの?」って聞いてみたら彼は「理論上できないことはないね。」って返事が返ってきて、それをきっかけに本気で変えてみようと決心してすぐに彼と二人で仕事をやめたわ。それから知り合い4人がチームに加わりニューヨークのツーベッドルームのアパートに引っ越して女1人男5人、犬3匹で生活を始めたわ。ベッドはバンクベッドだし、男ばっかりだし、いろいろと不便だったけど、生活を共にしながら一つの目標に皆で向かうのは本当に良い経験だったわ。自分のアイディアにチームの思考錯誤が加わり、日々少しずつスクリーン上にアイディアが形作られていくのを見るのはとてつもない快感で、中毒になるくらいよ。


Q3. 女性として起業時に苦労したことはありましたか?
積極的になりすぎるとすぐ”Bitch"って言われるし、感情的になると「生理?」とか言われる。消極的になりすぎると「女の子だからね」の一言ですまされてしまうし、何かある度に女という理由ですべてを正当化されてしまうのが何せ悔しかった。ビジネスの話をしにきているのに関係のない話をされたり、軽くあしらわれたりするし。でも良いこともたくさんあったわ。世の中には社会における女性の地位向上を目指している人達もたくさんいてそういう人達からの資金調達だったり、支援にはすごく助けられた。その他にも有能な女性社員の獲得がすごくしやすいの。女性としてここまでやってきた分、彼女達の気持ちを少なからず分かってあげられるというのは大きいわね。それに今までたくさんの研究で、特定の分野における仕事のパフォーマンスは女性の方が優れているというのが実証されているわ。

Q4. 現在のトラクションについて教えてください。
事業を開始してから1年程度になるけど、現段階でのユーザー数は50万程度。ここ2ヶ月でいろんなメディアに取り上げられたせいもあって先月はさらに20万件のダウンロードがあったわ。最近ではPlayStoreを通じてプロダクトの認知を広げるために様々な策をチームで練っている。


Q5. Locketはすでに3億円以上の資金調達をしていますよね。資金調達面で何かアドバイスがあれば頂けますか?
私の経験上、アメリカでの資金調達はプロダクトの善し悪しというよりもやはりチームが大切だと思うわ。例えば今私たちが資金調達して取り組んでいるLocket、1年後、2年後同じビジネスモデルを有しているとは到底思わない。時間がたつにつれ、新しいテクノロジーが生まれ、より画期的な仕組み作りが可能となるし、だからこそ新しいサービスやスキルを柔軟に取り入れながら、既存のプロダクトよりも更に良いものを生み出し続けていけるだけのチームとしての能力やポテンシャルがあるかどうかというのが大切だと思うわ。


Q6. 今後のビジョンについてお伺いできますか?
やはり一人一人のロックスクリーンをもっとオリジナルに、そして価値のあるものにしていきたいわ。消費するコンテンツも、自分が居る場所によって内容を変えれるようにしたり、一人一人興味のあるコンテンツ、ないコンテンツを自動的に振り分けて抽出できるようにしたり、課題はたくさんあるけれど、こんな仕組みを今まで誰も作ったことがないからこそ、今それに挑戦できることにすごくワクワクしているわ。  

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