億単位のアクセス獲得に貢献するコンテンツ拡散のA/Bテストツール、Naytev創業者Zack Liscioへのインタビュー



ベイエリアの起業家へのインタビューシリーズ。今回は、Naytevの創業者兼CEOであるZack Liscio氏 にインタビューを行った。Naytevは、ソーシャルメディア上で拡散されるコンテンツ向けのA/Bテストツールを提供しており、クライアント企業が億単 位のアクセスを獲得する一助になっている。また、彼らは米国著名アクセラレーターのY Combinator出身企業。

Naytevは億単位のアクセス獲得を手助けする


Q1. Naytevについて教えてください。

Naytevは、ソーシャルメディア上に掲載されるコンテンツの表示をコントロールするプロダクトなんだ。例えば自分が発信したい思う情報や記事があったとして、それをFacebookやTwitterにポストするよね。でもそのポストにどれだけ良い内容が述べられていても、画像やタイトルが魅力的でなければアクセスは集まらない。逆に画像やタイトルを少し変えてあげるだけで、ものすごいトラフィックの変化がうまれる。Naytevはソーシャルネットーワーク上でできるだけ多くの人にコンテンツをデリバリーするために、最適なアイディアや表示方法を提供するプラットフォームだよ。


Q2. メインターゲットはどういった会社なのですか?

たくさんのコンテンツを発信する会社だね。出版社やブランドメーカー、政治家からコミュニティグループまで多岐にわたるよ。現段階では100以上のWebサイトやユーザーがNaytevに登録してくれていて全てのサイトの月間平均アクセスは3億程度。どれも高いトラフィックをマークするサイトに成長しているよ。


Q3. どのようにして顧客を集めたのですか?

主にコンテンツの発信量の多いサイトに直接Naytevを使ってどれだけトラクションが増えるか試してみない?って声をかけてまわったね。サイトへのアクセスの内の30%がソーシャルメディアからのアクセスでありながら多くの人達は発信方法に工夫をしてコンテンツマーケティングを行うのではなくトラフィックを直接買っているいる。そんな人たちにもっと効率的な方法があるよって伝えてあげることで、テストだけならと言って気軽に試してくれる人は多かったね。まだ4月に立ち上げたばかりで顧客の数も決して多いとは言えないけれど今のところは順調に行っているよ。


Q4. どのようにしてこのビジネス思いつくに至ったのですか?

最初はCause Marketingと言う特定の商品を購入することが環境保護などの社会貢献に結びつくと訴える販促キャンペーンのためのプラットフォームを作るところからはじめたんだ。ブランドとチャリティを結びつけると言う作業だね。何らかの慈善活動においてブランドがスポンサーをしてその活動内容をFacebookにポストをする。最初はFacebook上でコンテンツの表示方法の違いでどれだけアクセスが変わるかというのをA/Bテストで試してみたんだ。そしたらたった少しの表示の違いでtwitterやFacebookからのアクセスが激的に変わったんだ。そこからまず自分たちで表示方法を変えることができるツールを作り、それを続けていく内に手応えを感じて独立を決めたんだ。


Q5. 我々のようなメディアにとってコンテンツを多くの人に届けるという事はすごく重要です。何かアドバイスをいただけますか?

そうだね。まずはじめにタイトルにしても文章にしても「短いもの程パフォーマンスは高くなる」というのは鉄則だね。長い文章がタイトルにくると、もうほとんど誰もクリックはしない。あともう一つ重要な事実はShareされたコンテンツの内の95%以上がシェアボタンからシェアされたものではなくリンクをコピーして貼付けられたものなんだ。たくさんの人たちサイトのShareボタンに多くの時間を割くのだけれど、実はそれにはあんまり意味がないんだ。だからあなたがコンテンツを発信しているWebサイトからどのようにしてShareが生まれているかをまずきっちり分析する必要があるね。


Q6. 米国マーケット以外への進出も考えていますか?

もちろん。Naytevに出資してくれている投資家の何人かは海外出身の人達で日本で言うとDigital Garageなんかから出資を受けている。いろんな人達のサポートを受けながら言語的な課題にはもちろん自動でA/Bテストができるツールも今作っているところだよ。どのコンテンツをどのように掲載すれば効果的かを自動的に行う。英語でそれを行うというのもすでにハードルがかなり高いからそれ意外の言語は少し時間がかかるだろうと思うけど。マニュアルでのA/Bテストはすでに海外でも行っているよ。


Q7. あなたのBackgroundを教えてください。

高校生の頃はただのコンピューターオタクだったよ。コンピューターサイエンスやJAVAを勉強していたけれど、大学では全く違う分野を勉強していて、コンピューターサイエンスには触れもしなかった。大学を出てからはAdventuratiというStartupで1年程働いてその後Googleへ来ないかという誘いがあったのでGoogleで2年程働いた。Googleで働きながら自分でできるスタートアップを模索しながら、今年の7月Naytevの初期バージョンを立ち上げ独立に至ったんだ。一つめに立ち上げたスタートアップとチームも一緒だからほとんど新しいプロダクトを違う名前でLaunchしたという感じだけどね。


Q8. Y Combinatorについてお伺いします。Y Combinatorではどのようなサポートが受けられるのですか?
彼らの持っているネットワークとメンターの質にはすごいものがあるよ。週に一度同期のチームと会ってどういった成果や進捗が得られたかを報告し合う。これがまた大きなプレッシャーになってね。彼らと同じクオリティでいなければいけない、そういった思いがよりストイックに頑張るための原動力になるんだ。YCの外のネットワークも非常に強固なものがある。資金調達であったり、技術者のネットワークであったり、東海岸から引っ越してきたばかりの僕たちにとってネットワークがあまりなかった分すごく助かったよ。


Q9. 日本のいくつかのスタートアップがY Combinatorへの挑戦を考えています。YCを受けるにあたってのアドバイスはありますが?

実のところ僕たちは一度Y Combinatorの選考で落ちているんだよ。コーズマーケティングのプラットフォームというアイディアで最終選考まで行ったんだけれどね。面接で「これじゃぁビジネスの拡大は全く見込めない。」とボロボロに言われたよ。面接官やスタッフと話していくうちに分かったことがあって説明するのは難しいのだけれど、まず自分達がどれだけそのビジネスアイディアに試行錯誤を重ねコミットしてきたかというのをすごく重要視している。それと同時に失敗から何を学びどのようにして改善策を加えたかという部分も大きな要素だと言えるよ。そして何より自分のサービスを人々が欲しているということを証明することかな。


Q10. 次のゴールを教えてください。

まずはNaytevを通じて得られる月間平均アクセス数を100億単位にまで引き上げることが僕たちの目標だね。そしてさっきも述べたようにサービスの自動化を実現させること。コンテンツを読み取り重要な部分を抜き取りA/Bテストを行う。もちろん世界中のいろんな言語でそれを実現させることを理想としているけれどまずは英語から完成させないとね。

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億単位のアクセス獲得に貢献するコンテンツ拡散のA/Bテストツール、Naytev創業者Zack Liscioへのインタビュー



ベイエリアの起業家へのインタビューシリーズ。今回は、Naytevの創業者兼CEOであるZack Liscio氏 にインタビューを行った。Naytevは、ソーシャルメディア上で拡散されるコンテンツ向けのA/Bテストツールを提供しており、クライアント企業が億単 位のアクセスを獲得する一助になっている。また、彼らは米国著名アクセラレーターのY Combinator出身企業。

Naytevは億単位のアクセス獲得を手助けする


Q1. Naytevについて教えてください。

Naytevは、ソーシャルメディア上に掲載されるコンテンツの表示をコントロールするプロダクトなんだ。例えば自分が発信したい思う情報や記事があったとして、それをFacebookやTwitterにポストするよね。でもそのポストにどれだけ良い内容が述べられていても、画像やタイトルが魅力的でなければアクセスは集まらない。逆に画像やタイトルを少し変えてあげるだけで、ものすごいトラフィックの変化がうまれる。Naytevはソーシャルネットーワーク上でできるだけ多くの人にコンテンツをデリバリーするために、最適なアイディアや表示方法を提供するプラットフォームだよ。


Q2. メインターゲットはどういった会社なのですか?

たくさんのコンテンツを発信する会社だね。出版社やブランドメーカー、政治家からコミュニティグループまで多岐にわたるよ。現段階では100以上のWebサイトやユーザーがNaytevに登録してくれていて全てのサイトの月間平均アクセスは3億程度。どれも高いトラフィックをマークするサイトに成長しているよ。


Q3. どのようにして顧客を集めたのですか?

主にコンテンツの発信量の多いサイトに直接Naytevを使ってどれだけトラクションが増えるか試してみない?って声をかけてまわったね。サイトへのアクセスの内の30%がソーシャルメディアからのアクセスでありながら多くの人達は発信方法に工夫をしてコンテンツマーケティングを行うのではなくトラフィックを直接買っているいる。そんな人たちにもっと効率的な方法があるよって伝えてあげることで、テストだけならと言って気軽に試してくれる人は多かったね。まだ4月に立ち上げたばかりで顧客の数も決して多いとは言えないけれど今のところは順調に行っているよ。


Q4. どのようにしてこのビジネス思いつくに至ったのですか?

最初はCause Marketingと言う特定の商品を購入することが環境保護などの社会貢献に結びつくと訴える販促キャンペーンのためのプラットフォームを作るところからはじめたんだ。ブランドとチャリティを結びつけると言う作業だね。何らかの慈善活動においてブランドがスポンサーをしてその活動内容をFacebookにポストをする。最初はFacebook上でコンテンツの表示方法の違いでどれだけアクセスが変わるかというのをA/Bテストで試してみたんだ。そしたらたった少しの表示の違いでtwitterやFacebookからのアクセスが激的に変わったんだ。そこからまず自分たちで表示方法を変えることができるツールを作り、それを続けていく内に手応えを感じて独立を決めたんだ。


Q5. 我々のようなメディアにとってコンテンツを多くの人に届けるという事はすごく重要です。何かアドバイスをいただけますか?

そうだね。まずはじめにタイトルにしても文章にしても「短いもの程パフォーマンスは高くなる」というのは鉄則だね。長い文章がタイトルにくると、もうほとんど誰もクリックはしない。あともう一つ重要な事実はShareされたコンテンツの内の95%以上がシェアボタンからシェアされたものではなくリンクをコピーして貼付けられたものなんだ。たくさんの人たちサイトのShareボタンに多くの時間を割くのだけれど、実はそれにはあんまり意味がないんだ。だからあなたがコンテンツを発信しているWebサイトからどのようにしてShareが生まれているかをまずきっちり分析する必要があるね。


Q6. 米国マーケット以外への進出も考えていますか?

もちろん。Naytevに出資してくれている投資家の何人かは海外出身の人達で日本で言うとDigital Garageなんかから出資を受けている。いろんな人達のサポートを受けながら言語的な課題にはもちろん自動でA/Bテストができるツールも今作っているところだよ。どのコンテンツをどのように掲載すれば効果的かを自動的に行う。英語でそれを行うというのもすでにハードルがかなり高いからそれ意外の言語は少し時間がかかるだろうと思うけど。マニュアルでのA/Bテストはすでに海外でも行っているよ。


Q7. あなたのBackgroundを教えてください。

高校生の頃はただのコンピューターオタクだったよ。コンピューターサイエンスやJAVAを勉強していたけれど、大学では全く違う分野を勉強していて、コンピューターサイエンスには触れもしなかった。大学を出てからはAdventuratiというStartupで1年程働いてその後Googleへ来ないかという誘いがあったのでGoogleで2年程働いた。Googleで働きながら自分でできるスタートアップを模索しながら、今年の7月Naytevの初期バージョンを立ち上げ独立に至ったんだ。一つめに立ち上げたスタートアップとチームも一緒だからほとんど新しいプロダクトを違う名前でLaunchしたという感じだけどね。


Q8. Y Combinatorについてお伺いします。Y Combinatorではどのようなサポートが受けられるのですか?
彼らの持っているネットワークとメンターの質にはすごいものがあるよ。週に一度同期のチームと会ってどういった成果や進捗が得られたかを報告し合う。これがまた大きなプレッシャーになってね。彼らと同じクオリティでいなければいけない、そういった思いがよりストイックに頑張るための原動力になるんだ。YCの外のネットワークも非常に強固なものがある。資金調達であったり、技術者のネットワークであったり、東海岸から引っ越してきたばかりの僕たちにとってネットワークがあまりなかった分すごく助かったよ。


Q9. 日本のいくつかのスタートアップがY Combinatorへの挑戦を考えています。YCを受けるにあたってのアドバイスはありますが?

実のところ僕たちは一度Y Combinatorの選考で落ちているんだよ。コーズマーケティングのプラットフォームというアイディアで最終選考まで行ったんだけれどね。面接で「これじゃぁビジネスの拡大は全く見込めない。」とボロボロに言われたよ。面接官やスタッフと話していくうちに分かったことがあって説明するのは難しいのだけれど、まず自分達がどれだけそのビジネスアイディアに試行錯誤を重ねコミットしてきたかというのをすごく重要視している。それと同時に失敗から何を学びどのようにして改善策を加えたかという部分も大きな要素だと言えるよ。そして何より自分のサービスを人々が欲しているということを証明することかな。


Q10. 次のゴールを教えてください。

まずはNaytevを通じて得られる月間平均アクセス数を100億単位にまで引き上げることが僕たちの目標だね。そしてさっきも述べたようにサービスの自動化を実現させること。コンテンツを読み取り重要な部分を抜き取りA/Bテストを行う。もちろん世界中のいろんな言語でそれを実現させることを理想としているけれどまずは英語から完成させないとね。

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