日本は1番注目している市場、200万ユーザーを獲得したカレンダーアプリを代表するSunrise - 共同創業者Jeremy Le Vanへのインタビュー




著名起業家へのインタビューシリーズ。今回は、Sunriseの共同創業者であるJeremy Le Van氏にインタビューを行った。Sunriseは使いやすさに徹底的にこだわったカレンダーアプリをウェブ、モバイル双方に提供している。Evernote、FacebookやGoogle Calendarなど、多くの他社サービスとの連携が出来ることが特徴だ。Sunriseにとって日本は世界で2番目に多くユーザーがいる市場。また、Jeremy Le Van氏はFoursquareでUIデザイナーとして活躍していた起業家である。Pathの創業者Dave Morin氏や著名エンジェル投資家のDavid King氏、NYベースの著名VCであるBoxGroupなどから投資を受けている。

世界で1番使いやすいスケジュール管理のプラットフォームへ


Q1. まずSunriseの簡単な説明と、他のスケジュールアプリの違いを教えていただけますか。
Sunriseはカレンダーアプリ・ウェブサービスです。Google Calendarなどのカレンダーサービスと違うところは,他の多くのアプリと連携できる点です。例えば、Evernote、Facebook、そしてGoogle Calendarとすら連携できます。このように他のサービスと連携することで、Sunriseというカレンダー上であらゆるスケジュール管理やイベント予約すらできます。


Q2. ユーザーはどういう用途でSunriseを使うのでしょうか。
大きく2つ用途があると考えています。1つは、TrelloやEvernoteなどを使ってSunrise上でタスク管理をする場合です。具体的に言えば、タスク期限の管理です。もう1つの使い方は、旅行やコンサートイベントの予約をカレンダー上で行い、管理するというものです。カレンダー上で指定した時間帯で行けるコンサートをSunriseで予約できます。予約とスケジュール管理を同時に行えるのです。


Q3. 競合はいますか。
特定の競合はあまりいないと思っています。というのも、昨日競合であったカレンダーアプリも明日には連携できるようになっているかもしれないからです。強いて言うならば、規模は小さいながらも機能的なカレンダーアプリではないでしょうか。


Q4. ユーザー数を教えていただけないでしょうか。またどうやってユーザー獲得したのでしょうか。
200万ユーザーいます。ユーザー獲得に関しては、口コミやプレス、TechCrunch等のメディアを使って集客しました。はっきりとした理由は分析中ですが、面白いことに日本が世界で2番目に大きな市場です。個人的には、仕事の生産性やスケジュール管理を特に気にする日本人の国民性が大きな理由なのではないかと考えています。


Q5. Sunriseのアイデアはどこから来ているのでしょうか。
共同創業者とニューヨークのカンファレンスに行った時、何気なくFacebookやInstagramを見ていました。その時、カレンダーアプリは多くあるが、何もイノベーションが起こっていないことを二人で感じました。そこから、1つのカレンダー上であらゆるプランニングのプロセスが行われるようになるべきだ、というオリジナルのアイデアに至りました。


Q6. 共同創業者のお話が出ましたが、どのように良い共同創業者に出会うことができると思いますか。
気さくに話せて、何事も恐れずに聞ける、そして議論できる仲間をまずは探しましょう。特に立ち上げ時期には意見を臆せずに言える仲でないとチームとして機能しない危険性があります。


Q7. このSunriseという名前はどこから来ているのでしょうか。
元々、朝の6時に仕事用のメールを送っていました。その朝6時頃にちょうど日の出を迎えるというところから、Sunriseという名前が来ています。言い換えれば、あらゆるスケジュールは朝から始まるという考えから来ていると言えるでしょう。


Q8. メインターゲットを教えてください。
ビジネス向けとコンシューマー向けの2つがターゲットですが、まずはビジネス向けをターゲットにして動いています。理由としては、ビジネスマンが日々スケジュール管理用にカレンダーを使うからです。コンシューマー向けに関しては、戦略が違ってくるため、ビジネス向けで多くの顧客が十分に取れてから取り組もうと思っています。


Q9. ニュヨークに拠点を持つ意味はなんでしょうか。
2つ理由があります。1つはヨーロッパとのコミュニケーションが上手くできるからです。例えば、パリやロンドンにいるエンジニアも距離的にも、時差的にもあまり支障なく雇うことが出来ます。逆にサンフランシスコに拠点を持つと、ヨーロッパとの距離と時差が大きく開いてしまうのでチーム運営しずらくなってしまいます。

2つ目は、ニューヨークの街が持つ多様性です。アート、デザイン、ビジネス、金融など、あらゆる面で多様化しているのがニューヨークであり、そこに惹かれてニューヨークに拠点を持っています。一方、サンフランシスコはテクノロジーの歴史は深いですが、多様性という意味では欠けているという印象です。


Q10. トップティアVCから資金調達する秘訣はなんでしょうか。
大きく3つの問いに対して明確な答えを持っているかが資金調達の秘訣です。1つは、ほんとうにユーザーが使うのかどうか。2つ目は、秀でたアイデアであるか。3つ目が市場は大きいのかどうか。この3つを意識することが秘訣です。ちなみに多くのVC、例えばDave Morin氏などは紹介ベースでつながりました。


Q11. VCの方々は具体的にどのような形でSunriseの助けになったのでしょうか。
2つあります。1つは、プロダクトを成長をさせるための分析面で非常に助けになりました。2つ目がこのプロダクトを使った経験をいろんな人に広めてくれる点です。


Q12. 次なるゴールは何でしょうか。
3つのゴールを掲げています。1つ目は、Sunriseが最高のユーザーエクスペリエンスを提供できるプロダクトになること。2つ目が、プラットフォームとしてしっかりと成立させること。具体的には、いま開発中のAPIを使って、来年には100以上のアプリとの連携を目指しています。3つ目が、コミュニケーションの役割をSunriseが果たせるようになることです。例えば、アポ取りや日時決めをSunriseを使えばすぐにこなせるという使われ方をしてもらいたいです。言い換えれば、スケジュール決めのプロセスを圧倒的に短くするコミュニケーションツールとして使われるのがゴールです。


Q13. 最後に何か日本人ユーザーに向けてメッセージをお願いします。
今後は日本市場向けにローカライズもしていこうと思いますし、翻訳された日本語版のローンチを考えています。ぜひリリースの際はチェックしてみてください。


Sunriseのページはこちらから

日本は1番注目している市場、200万ユーザーを獲得したカレンダーアプリを代表するSunrise - 共同創業者Jeremy Le Vanへのインタビュー




著名起業家へのインタビューシリーズ。今回は、Sunriseの共同創業者であるJeremy Le Van氏にインタビューを行った。Sunriseは使いやすさに徹底的にこだわったカレンダーアプリをウェブ、モバイル双方に提供している。Evernote、FacebookやGoogle Calendarなど、多くの他社サービスとの連携が出来ることが特徴だ。Sunriseにとって日本は世界で2番目に多くユーザーがいる市場。また、Jeremy Le Van氏はFoursquareでUIデザイナーとして活躍していた起業家である。Pathの創業者Dave Morin氏や著名エンジェル投資家のDavid King氏、NYベースの著名VCであるBoxGroupなどから投資を受けている。

世界で1番使いやすいスケジュール管理のプラットフォームへ


Q1. まずSunriseの簡単な説明と、他のスケジュールアプリの違いを教えていただけますか。
Sunriseはカレンダーアプリ・ウェブサービスです。Google Calendarなどのカレンダーサービスと違うところは,他の多くのアプリと連携できる点です。例えば、Evernote、Facebook、そしてGoogle Calendarとすら連携できます。このように他のサービスと連携することで、Sunriseというカレンダー上であらゆるスケジュール管理やイベント予約すらできます。


Q2. ユーザーはどういう用途でSunriseを使うのでしょうか。
大きく2つ用途があると考えています。1つは、TrelloやEvernoteなどを使ってSunrise上でタスク管理をする場合です。具体的に言えば、タスク期限の管理です。もう1つの使い方は、旅行やコンサートイベントの予約をカレンダー上で行い、管理するというものです。カレンダー上で指定した時間帯で行けるコンサートをSunriseで予約できます。予約とスケジュール管理を同時に行えるのです。


Q3. 競合はいますか。
特定の競合はあまりいないと思っています。というのも、昨日競合であったカレンダーアプリも明日には連携できるようになっているかもしれないからです。強いて言うならば、規模は小さいながらも機能的なカレンダーアプリではないでしょうか。


Q4. ユーザー数を教えていただけないでしょうか。またどうやってユーザー獲得したのでしょうか。
200万ユーザーいます。ユーザー獲得に関しては、口コミやプレス、TechCrunch等のメディアを使って集客しました。はっきりとした理由は分析中ですが、面白いことに日本が世界で2番目に大きな市場です。個人的には、仕事の生産性やスケジュール管理を特に気にする日本人の国民性が大きな理由なのではないかと考えています。


Q5. Sunriseのアイデアはどこから来ているのでしょうか。
共同創業者とニューヨークのカンファレンスに行った時、何気なくFacebookやInstagramを見ていました。その時、カレンダーアプリは多くあるが、何もイノベーションが起こっていないことを二人で感じました。そこから、1つのカレンダー上であらゆるプランニングのプロセスが行われるようになるべきだ、というオリジナルのアイデアに至りました。


Q6. 共同創業者のお話が出ましたが、どのように良い共同創業者に出会うことができると思いますか。
気さくに話せて、何事も恐れずに聞ける、そして議論できる仲間をまずは探しましょう。特に立ち上げ時期には意見を臆せずに言える仲でないとチームとして機能しない危険性があります。


Q7. このSunriseという名前はどこから来ているのでしょうか。
元々、朝の6時に仕事用のメールを送っていました。その朝6時頃にちょうど日の出を迎えるというところから、Sunriseという名前が来ています。言い換えれば、あらゆるスケジュールは朝から始まるという考えから来ていると言えるでしょう。


Q8. メインターゲットを教えてください。
ビジネス向けとコンシューマー向けの2つがターゲットですが、まずはビジネス向けをターゲットにして動いています。理由としては、ビジネスマンが日々スケジュール管理用にカレンダーを使うからです。コンシューマー向けに関しては、戦略が違ってくるため、ビジネス向けで多くの顧客が十分に取れてから取り組もうと思っています。


Q9. ニュヨークに拠点を持つ意味はなんでしょうか。
2つ理由があります。1つはヨーロッパとのコミュニケーションが上手くできるからです。例えば、パリやロンドンにいるエンジニアも距離的にも、時差的にもあまり支障なく雇うことが出来ます。逆にサンフランシスコに拠点を持つと、ヨーロッパとの距離と時差が大きく開いてしまうのでチーム運営しずらくなってしまいます。

2つ目は、ニューヨークの街が持つ多様性です。アート、デザイン、ビジネス、金融など、あらゆる面で多様化しているのがニューヨークであり、そこに惹かれてニューヨークに拠点を持っています。一方、サンフランシスコはテクノロジーの歴史は深いですが、多様性という意味では欠けているという印象です。


Q10. トップティアVCから資金調達する秘訣はなんでしょうか。
大きく3つの問いに対して明確な答えを持っているかが資金調達の秘訣です。1つは、ほんとうにユーザーが使うのかどうか。2つ目は、秀でたアイデアであるか。3つ目が市場は大きいのかどうか。この3つを意識することが秘訣です。ちなみに多くのVC、例えばDave Morin氏などは紹介ベースでつながりました。


Q11. VCの方々は具体的にどのような形でSunriseの助けになったのでしょうか。
2つあります。1つは、プロダクトを成長をさせるための分析面で非常に助けになりました。2つ目がこのプロダクトを使った経験をいろんな人に広めてくれる点です。


Q12. 次なるゴールは何でしょうか。
3つのゴールを掲げています。1つ目は、Sunriseが最高のユーザーエクスペリエンスを提供できるプロダクトになること。2つ目が、プラットフォームとしてしっかりと成立させること。具体的には、いま開発中のAPIを使って、来年には100以上のアプリとの連携を目指しています。3つ目が、コミュニケーションの役割をSunriseが果たせるようになることです。例えば、アポ取りや日時決めをSunriseを使えばすぐにこなせるという使われ方をしてもらいたいです。言い換えれば、スケジュール決めのプロセスを圧倒的に短くするコミュニケーションツールとして使われるのがゴールです。


Q13. 最後に何か日本人ユーザーに向けてメッセージをお願いします。
今後は日本市場向けにローカライズもしていこうと思いますし、翻訳された日本語版のローンチを考えています。ぜひリリースの際はチェックしてみてください。


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