食材と時間をセットするだけで調理を完了させるキッチンロボットMellow - 共同創業者Ze Pinto Ferreiraへのインタビュー



ベイエリアの起業家へのインタビューシリーズ。今回は、Mellowの共同創業者であるZe Pinto Ferreira氏にインタビューを行った。Mellowは食材を入れて、あとは料理名と食事の時間をセットするだけ最高の食事が出来上がるというホームクッキング向けIoTだ。クラウドファンディングサイトを使用することなく800台もの事前予約を集めている。

変化のなかったホームクッキングシーンに変革を



Q1. Mellowの製品説明からお願いします。
一言で言えば、どんな食事、メニューであっても届けることのできる調理製品がMellowです。忙しい人であっても、おいしい料理を作ることのできるIoTプロダクトでもあります。例えばステーキなどでレア、メディアムとあるように、どのような食べ方であっても、最適な状態で食事を届けることが手軽に楽しめるのがMellowのコンセプトとなっています。使い方としては、食材をMellowの中に入れて、料理名と食べる時間を入力すればMellowが後が調理してくれます。


Q2. いまは事前予約となっていますが、いつごろ製品をローンチをするのでしょうか。
来年中のローンチを目指しています。今はまだ正確な時期は明言できません。ですが、最高の製品をお届けするために全力を尽くしているということは理解していただけると幸いです。


Q3. Mellowの特徴を挙げるとしたらなんでしょうか。
手軽さが特徴として挙げられます。食材をセッティングすれば、あとはMellowに任せておけばおいしい料理を食べれる点が特徴と言えるでしょう。例えば、食材を入れて、照り焼きチキンを8時に食べたいと入力すればそれでセッティングは終わりです。


Q4. Mellowのアイデアはどのように浮かんだのでしょうか。
昔、私は悪い食生活を送っていました。例えば週に3回以上はマクドナルドを食べるという具合です。この原体験からホームクッキングの在り方を変えて、かつ向上させたいとずっと思っており、2年半前にMellowの開発に取り掛かりました。


Q5. IoT開発にはUXデザインが重要になってくると思われますが、UX開発の一環として、ユーザーへのインタビューは行ったのでしょうか。
少数ですが行いました。具体的には、彼らがほんとうに欲しているものはなんなのかを聞き、そしてそこからどのようなソリューションを提供できるのかを考えていました。また、チーム内の工業デザイナーに実際に使ってもらい実験と検証を繰り返しています。ちなみにデザイナーの使いたい時に使ってもらうことを意識しています。ここで無理に毎日使ってもらっても、ほんとうの使い方、そしてMellowの価値がわからなくなるからです。このフィードバックと改善を繰り返してUXを向上させようと努力している最中です。


Q6. Mellowを作る際に最も難しいことはなんでしょうか。
私達は機械エンジニアや工業エンジニアなど、それぞれに技術を持っているので、技術面では苦労したことはあまりありませんでした。ですが、私達のしたことのない領域、例えばマーケティングや資金調達などの面は苦労しています。


Q7.事前予約はどの程度来ているのでしょうか。
現在で約800件来ています。ちなみにほとんどマーケティングにお金をかけずに、メディアや友人にMellowのことを広めてもらっただけでこれほど集まりました。


Q8. 日本への配送は予定されているのでしょうか。
残念ながらまだです。まずアメリカ市場での販売が落ち着いてから日本市場含め、海外展開を考えています。Mellowという商品は日本市場と相性がいいと思われるため、なるべく早くに配送する予定です。


Q9. Mellowの開発資金はどのようにして集めたのでしょうか。
現在のところほとんど自己資金で行ってきました。これから資金調達しようと思っています。


Q10. これから他の企業との提携は考えているのでしょうか。
もちろん考えています。ホームクッキングブランドとの提携をしようと模索中です。例えば、ちょうどクックパッドが日本のクッキングエコシステムに精通しているように、各国市場のホームクッキング市場と強い結びつきのある企業と提携をしたいです。


Q11. 現在チームは何名いるのでしょうか。
私を含め、共同創業者が2名と、エンジニアとデザイナーを加えて約10名です。


Q12. チーム全員で共有しているミッションはなんでしょうか。
ホームクッキングの分野をテクノロジーを使い変革を起こすことです。現在のホームクッキング分野では大きく2つ問題が言えます。1つは、特にアメリカではファーストフード店の影響で家庭で料理が作られない点。もう1つは、ホームクッキング向けの器具は、まるで19世紀のような製品ばかりで全く進歩していない点。このようなホームクッキングの現場を変えることが私達のミッションです。


Q13. これからのIoT産業はどうなっていくと思われますか。
よく言われているように、あらゆるものがwifiとつながりスマートになっていくという流れは止められないでしょうし、すでに実用化が少しずつですが進んでいます。ロボットや自動操縦自動車がそのいい例です。ですが、ホームクッキングの現場では何も行われていませんし、IoT製品が進出がほとんどされていません。そこで、Mellowを提供し、変革を起こしたいのです。


Q14.これから10,20,はたまた30年の長期で見て、Mellowはどのような価値を提供できると思われますか。
長期的なビジョンを見据えた上で、まず最初の段階として、現在予約をしていただいている800人の顧客に最高の商品を届けることを最優先事項としています。届けてから、毎日ずっと使ってもらえるような製品を開発できるように今は尽力し、最高の価値を提供する。このように最初の顧客を喜ばせて、毎日使っていただける製品にする。時にはフィードバックをもらい改善していく。

このループを30年続けていければ、ホームクッキングの市場は大きく変わるでしょう。生活に浸透させることができればホームクッキングシーンは変わり、より良い方向に向いて行くと信じています。これが現在のMellowのビジョンです。


Mellowのページはこちらから

食材と時間をセットするだけで調理を完了させるキッチンロボットMellow - 共同創業者Ze Pinto Ferreiraへのインタビュー



ベイエリアの起業家へのインタビューシリーズ。今回は、Mellowの共同創業者であるZe Pinto Ferreira氏にインタビューを行った。Mellowは食材を入れて、あとは料理名と食事の時間をセットするだけ最高の食事が出来上がるというホームクッキング向けIoTだ。クラウドファンディングサイトを使用することなく800台もの事前予約を集めている。

変化のなかったホームクッキングシーンに変革を



Q1. Mellowの製品説明からお願いします。
一言で言えば、どんな食事、メニューであっても届けることのできる調理製品がMellowです。忙しい人であっても、おいしい料理を作ることのできるIoTプロダクトでもあります。例えばステーキなどでレア、メディアムとあるように、どのような食べ方であっても、最適な状態で食事を届けることが手軽に楽しめるのがMellowのコンセプトとなっています。使い方としては、食材をMellowの中に入れて、料理名と食べる時間を入力すればMellowが後が調理してくれます。


Q2. いまは事前予約となっていますが、いつごろ製品をローンチをするのでしょうか。
来年中のローンチを目指しています。今はまだ正確な時期は明言できません。ですが、最高の製品をお届けするために全力を尽くしているということは理解していただけると幸いです。


Q3. Mellowの特徴を挙げるとしたらなんでしょうか。
手軽さが特徴として挙げられます。食材をセッティングすれば、あとはMellowに任せておけばおいしい料理を食べれる点が特徴と言えるでしょう。例えば、食材を入れて、照り焼きチキンを8時に食べたいと入力すればそれでセッティングは終わりです。


Q4. Mellowのアイデアはどのように浮かんだのでしょうか。
昔、私は悪い食生活を送っていました。例えば週に3回以上はマクドナルドを食べるという具合です。この原体験からホームクッキングの在り方を変えて、かつ向上させたいとずっと思っており、2年半前にMellowの開発に取り掛かりました。


Q5. IoT開発にはUXデザインが重要になってくると思われますが、UX開発の一環として、ユーザーへのインタビューは行ったのでしょうか。
少数ですが行いました。具体的には、彼らがほんとうに欲しているものはなんなのかを聞き、そしてそこからどのようなソリューションを提供できるのかを考えていました。また、チーム内の工業デザイナーに実際に使ってもらい実験と検証を繰り返しています。ちなみにデザイナーの使いたい時に使ってもらうことを意識しています。ここで無理に毎日使ってもらっても、ほんとうの使い方、そしてMellowの価値がわからなくなるからです。このフィードバックと改善を繰り返してUXを向上させようと努力している最中です。


Q6. Mellowを作る際に最も難しいことはなんでしょうか。
私達は機械エンジニアや工業エンジニアなど、それぞれに技術を持っているので、技術面では苦労したことはあまりありませんでした。ですが、私達のしたことのない領域、例えばマーケティングや資金調達などの面は苦労しています。


Q7.事前予約はどの程度来ているのでしょうか。
現在で約800件来ています。ちなみにほとんどマーケティングにお金をかけずに、メディアや友人にMellowのことを広めてもらっただけでこれほど集まりました。


Q8. 日本への配送は予定されているのでしょうか。
残念ながらまだです。まずアメリカ市場での販売が落ち着いてから日本市場含め、海外展開を考えています。Mellowという商品は日本市場と相性がいいと思われるため、なるべく早くに配送する予定です。


Q9. Mellowの開発資金はどのようにして集めたのでしょうか。
現在のところほとんど自己資金で行ってきました。これから資金調達しようと思っています。


Q10. これから他の企業との提携は考えているのでしょうか。
もちろん考えています。ホームクッキングブランドとの提携をしようと模索中です。例えば、ちょうどクックパッドが日本のクッキングエコシステムに精通しているように、各国市場のホームクッキング市場と強い結びつきのある企業と提携をしたいです。


Q11. 現在チームは何名いるのでしょうか。
私を含め、共同創業者が2名と、エンジニアとデザイナーを加えて約10名です。


Q12. チーム全員で共有しているミッションはなんでしょうか。
ホームクッキングの分野をテクノロジーを使い変革を起こすことです。現在のホームクッキング分野では大きく2つ問題が言えます。1つは、特にアメリカではファーストフード店の影響で家庭で料理が作られない点。もう1つは、ホームクッキング向けの器具は、まるで19世紀のような製品ばかりで全く進歩していない点。このようなホームクッキングの現場を変えることが私達のミッションです。


Q13. これからのIoT産業はどうなっていくと思われますか。
よく言われているように、あらゆるものがwifiとつながりスマートになっていくという流れは止められないでしょうし、すでに実用化が少しずつですが進んでいます。ロボットや自動操縦自動車がそのいい例です。ですが、ホームクッキングの現場では何も行われていませんし、IoT製品が進出がほとんどされていません。そこで、Mellowを提供し、変革を起こしたいのです。


Q14.これから10,20,はたまた30年の長期で見て、Mellowはどのような価値を提供できると思われますか。
長期的なビジョンを見据えた上で、まず最初の段階として、現在予約をしていただいている800人の顧客に最高の商品を届けることを最優先事項としています。届けてから、毎日ずっと使ってもらえるような製品を開発できるように今は尽力し、最高の価値を提供する。このように最初の顧客を喜ばせて、毎日使っていただける製品にする。時にはフィードバックをもらい改善していく。

このループを30年続けていければ、ホームクッキングの市場は大きく変わるでしょう。生活に浸透させることができればホームクッキングシーンは変わり、より良い方向に向いて行くと信じています。これが現在のMellowのビジョンです。


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